はるか昔、土器を使うよりも昔、人類はそうして生きていたのかも知れない。

未来はともかく、はるかな過去を舞台に、こんな大胆な空想をあそばせた物語はめずらしい。
発想のみならず、主人公の悲哀や追憶がひしひしと迫ってくる筆致におもわず共感させられてしまいます。
彼に安息の家はあるのか? どうか見届けて下さい。