オチの弱い黒歴史
負け犬アベンジャー
ちょっとだけ加筆
浪人時代の話です。
当時の私は、勉学に集中するため一人暮らしをさせてもらっていました。
風呂なしトイレ共同のアパートの一室、中にはラジオも冷蔵庫もなく、勉強道具だけ、食事はコンビニ弁当で済ませての、寝て起きて予備校通うだけの日々でした。
娯楽などの余計なものを一切を排除して集中して大学入試を目指す、と意気込んでいたのですが、成れない生活に勉強の辛さから当時の私は精神的に参ってしまいました。
そんな思いが爆発したんでしょう、私は翌日朝辛くなるのを承知で、夜な夜な町を徘徊するようになりました。
初めは近くの繁華街や駅近くをグルリ巡るだけだったのですが、その内にだんだんと人気のない住宅街へ、それも深夜、普通の人が寝静まっているような時間を狙う様になりました。
振り返れば中二病的な思いもあったのでしょう。昼間とは違った、誰もいない真っ暗な街並みがまるで異世界のようで、そこをただ散歩するだけでも子供のころに夢見た大冒険のように心ときめかせていました。
その一方で、やはり夜の闇は怖い物でした。
幽霊などのオカルトは信じていなかったものの、もっと具体的な、不良などと出くわす恐怖が頭にはありました。
それでも夜の街を歩きたかった私は、何か武器になるものがあればと思いつきます。
ですがカッターや包丁などは警察に職務質問されたら言い逃れはできない。雨でなければ傘は不自然、かばんは邪魔と良いものがありません。
そうこう考えあぐねた結果、たどり着いたのがコショウの小瓶でした。
襲われたら振りかけて目つぶしに、職務質問もそんなに怒られない、今思えば浅はかな考えではあったのですが、ポケットに入れてガラスの冷たく角ばった感触を握ると怖さも吹き飛びました。
結論から言えば不良に出くわすこともなく、無事大学にも合格し、オチと呼べるものは何もないのですが、今でも夜にラーメンを食べていると思い出す黒歴史です。
オチが弱いのと、文字数が足りなかったので最後にウンコを置いて置きます。
ウンコーーー!!!
オチの弱い黒歴史 負け犬アベンジャー @myoumu
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます