二一二話 残りの旅路を踏破した先
我ながら面倒な
でも、今回の相手は
必要か? と問われると一瞬も間を置かず首を横振るだろう。しかし、私なりに月という私の理解者を大事に思っているからだし。それに虎静の
本心で本音で
「到着だ」
「えらい
「ここは普通なら入らない場所、
「はあ」
「
なんだ、なんかすっげえ思わせぶりな物言いしやがるな、この野郎。そういうことってどういうことだよ。羅雨とかいうのは聞き覚えのある名だ。私の
亀装鋼の
アレか。あの
わりかし気にしない方だという
なんてのを確認してつい、ほっとしてしまった。いいのか悪いのか。ただ本当に純粋に気になる。亀装鋼の禁域に連れてきてなにをしようってんだろうか、って。禁域、というからにはそこは
どういうことだ。私は後宮にいる
やはり
「来い、羅雨様の
「へーい」
私がついつい
たんに贄へだす(んだ、と考えているだけだが)女がひとり
いや、いいけど。どう転ぼうとどうなろうと私は約束したからには死んでも守ると決めた。
殿下とは正確には、顔突きあわせて約束します、とは言っていない。でも一方的にであれ必ず戻る為にいってくる、と誓ったのだ。そう、誓った。だから守らなければね。
決意を新しくして
ふとして
それに、入口になんでもないようにいた屈強な男たちの装備からしてもよほど危険な存在がいる
つか、本当にどういうつもりなんだろうか、亀装鋼の連中というより皇太子というのはなにが目的で私を寄越せ、と使者を宮に乗り込ませてきた? そこら辺がさっぱり。
私たちの在り方 神無(シンム) @shinmu0720
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