二一一話 傍から見たら窒息寸前旅一団
食事の話もそそられない。雪国、とまではいかないと
そんな
男たちはよほど私を
親しい
「私の飯し」
「受け取れません。主に叱られます」
「……あっそ。ごっそさん」
飯の
知らん顔と食事をするのは、
男たちは酒こそ飲まなかったもののかなり食って搔き込んで喰らってしていたが、最後の粥をカツカツ口に流し込んで席を立ったので私も立つ。店の者の視線が痛いねえ。
異様だろうな。そうは思ったが、いちいち反応するのも面倒臭い私は殿下にいただいた外套をしっかり体に巻きつけて外気を適度に
下に
夜の冷え込みがきつくなってくる
まあ、どっちにせよ、だ。こいつらの
それは私が決めることじゃない。そんなのばっかりの世の中ではあるが私は恵まれている方だ。こうして自ら
恐怖はない、と一切、と言えば嘘になる。多少の不安とかは当然にありえている。
私も一応、一般常識がある、というよりかみなさんに
そんなこんなとあって陽が落ち切って周囲が
冬の
迎えの三人は私が食事休憩以外に休みなく歩けるかしきりに案じて様子を窺っているようだったが、私が平然としているのを見て取り、足を速めた。昼にあの邑を
特に地面。しょりしょりしている。
「……」
「……」
この四人組に会話はない。道ゆく人々は楽しそうに、もしくは真剣な顔で
だが、無駄なお
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