自分の心に嘘は付けない、私はこの作者に想いを伝える覚悟をしました

この作者さまの、他の作品を読んで
覚えのある方なら、きっと気付くはず

徹頭徹尾、小説としての格式と文体を巌のように守り続けていた、
物語を語る文字の規律に
終盤に向かうなかで……綻びが
そこに、筆者の感情が乗り移る様を

私は、
この鋼鉄のような筆致を持つ作者さまの
筆の微かな揺らぎに、生の血の通った人間を垣間見ました

これはきっと、私の勘違いで
的はずれな解釈でしょう
でも、この物語に触れ
私はようやく作者さまに想いを伝える覚悟ができました