澄んだ空気感の美しい小説。
- ★★★ Excellent!!!
途中まで、私は主人公のお姉さんは「死を受け入れている」のではなく、病気になる前からなんとなく「自分が大人になるということが想像できなかった」のではないかと考えていた。
けれど、弟である主人公と写真を撮ったり、最後に退学届の封筒を渡す場面で「違うかもしれない」と思い、最後には読者である私が感じたなにがしかを言語化するのをあきらめた。
ただ素晴らしい物語であることは確かである。
文学の香りを味わいたい方におススメしたい。