勝利
@marude1123
勝利!
オレは知っている!というよりも覚えている!といったほうがいい! ……もう、少しで見えてくる!……あった、まだあった、それが心配だった、良かった!オレは泣いた。
オレは刑務所にいた、あそこの事は刑務所に入る前に確認して、塀の中では訪れる事を夢みたものだ! 時間は夜!!
「よし!」100%の期待を胸にその場所!コンビニへ向かう!!
「いらっしゃ…!?」店員はオレの姿をみて仰天していた。若い男だ! 一人だ!
「やぁ!」とオレは一言!店員の驚いた顔見て申し訳ない気持ちに!仕方がないよな!だってオレは脱獄したばかり、着ているのは囚人服だから!
買い物カゴを手に沢山の酒とつまみをカゴに入れていく!ついでに結束バンドとカッターも、カゴが一杯になったから呆然としている店員にオレはバックヤードまで引っ張り
「通報しろ!」と言って店員が通報したら結束バンドで店員を縛った、カッターで店員を脅しながら
「店の酒、飲み尽くすまで籠城するから人質になってよ」
「……はぁ」
オレは酒をどんどん飲む、用を足したくなればその場でした。
「……」店員はもう怯えていない、嫌悪の目でオレを見ている、それに腹が立った。カッターを手にして
「殺さないと思うか?……そうだ人質だもんな!殺さない、でもな!人質というのは生きている限り人質なんだよ、うん?指の骨を一本折っても人質、二本折っても人質!十本全部折っても人質!目が一つや二つ無くてもやっぱりお前は人質なんだ」
人質の顔は青ざめた、それに満足したので
「ハァー!そんな事は絶対にしないけどな」
コンビニの電話が鳴ったのでオレが出る
「警察の者ですが、あなた?」
「……籠城犯という者だよ!」
「ピー助か?」
「ヒック、うぃー!あぁ、おん!!」
「……お前ぇぇ!!!」
「なんだよ、要件いえよ、ボケが!!」
「人質を解放しなさい!」
「人質は一人しかいない、その人質を解放したらオレはどうなる?」
「悪いようにしないよ、これ以上罪を重ねるな」
「……さっきからお前、なにタメ口使ってんだ、警察にとって犯罪者はお客様だろうが、敬語使え!」と言って電話をきってやった!
若い男、人質を見ると泣いていた!こいつにオレの人生を話したくなった!
「若者よ!オレはなぁ、人を殺して刑務所に入っていた!」
「……」
「オレに殺された奴はどうしようもないクソだった、オレにとってだけどな!」
「…」
「奴には家族がいた。続柄は覚えてないが家族だ、奴らは奴を殺したオレを憎んだ、だからオレは裁判のとき言ってやった」
「「オレは奴の事が嫌いで、心底憎くて殺したんだよ!それは、もう…愛する人と結婚するかの如くな!奴がこの世に存在しなければ、オレは逮捕される事もなかったのに!!オレは奴を愛する貴様らも憎い」とね」
そして、オレは可笑しくないのに口から笑い声が出てきた!「アハハ」心からの笑いではない、店員は…泣き止んで不思議そうにオレの事を見ている!そんな店員に自分の人生の解釈を伝える。
「オレは勝ったよ!勝利しんたんだ。人生にな!殺したい奴を殺して!その家族を罵って!浴びるほど酒を飲んでいる!……コレを勝利と呼ばずになんと呼ぶ?人がどう思おうとオレは勝ち組なんだよ、ボケ共が!」
……店員にこう言ってからの記憶がない!酔って、いつの間にか寝ていたのか!
「ハァー」とため息ついて周りを見る、なにがあった?わからない!何も見えない、だから分からない? 思い出せない! だけどこれだけは分かる、 ボクは勝ったよ 勝利したんだ☺️
勝利 @marude1123
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます