第2話 化けの皮が剝がれる😢



 ある日の事だ。エリ-ト街道まっしぐらだったきっちゃんに悲劇が起きる。

 まぁ小学校低学年でエリ-トというのはどうかと思うが……?


 ず—っと好成績を維持し続けたきっちゃんだったが、ある日の学力テストでとんでもない失態を仕出かした。


(あれ~?解答用紙の正解が、一つずつズレている。これはどういう事?そういえば前々から気付いてはいたが、隣の席が学年トップの賢伍君で机がくっ付いていたわね。更に…たまに間違っている所も一緒なので不思議に思っていたのよね?)

 

 低学年では2人1組で席がくっ付いている場合がある。早速職員室に呼び出されたきっちゃん。


「先生ご用は何ですか?」


「それがね……このテスト用紙見なさいよ。正解が一つずつズレているでしょう?」


「あっ!えっへっへっへ~!ズレている……書き間違いしたんです」


「本当にそうなの?短い漢字の小テストを行います」


「先生酷くありませんか~?」 

 

「あなたの為です」

 こうして…10分間の漢字テストが行われたが、結果はやっぱり0点だった。

 早速席替えが行われてビリを争う太郎君と席が隣になった。


 すっかり化けの皮が剝がれたきっちゃんだったが、この太郎君が頼もしい存在で、頭は悪いが、かなりのイケメンできっちゃんが「バカバカ」と罵られていると助けてくれる頼もしい存在となっていた。


「何がバカ!バカ!だ。このブス共が——ッ!」




             ★☆ 


 それではきっちゃんは何故この様な大それたカンニングを仕出かしたのか?


「何よ皆してバカ!バカ!って……もう頭にきた———ッ!見返してやる😠💢」


 こうして…侮辱に耐え兼ねたきっちゃんの怒りが爆発した。


 堪忍袋の緒が切れたきっちゃんは、クラスメイトと家族の鼻を明かしてやろうと、カンニングを企てた。


 お母さんもガックリ肩を落としている。


「あのきっちゃんが100点取るなんて変だとは思っていたけど……やっぱりそういう事だったのね。トッホッホッホ😢折角エリ-トの仲間入りが出来たと喜んでいたのに……考えても見たら我が家の子供が100点取るなんてありえない話、諦めようっと。それでも…散々ブルジョア気分に浸っていたのに……嗚呼……また最底辺に転落するなんて……トッホッホッホ😢」


             ★☆


 中学生になったきっちゃんと太郎君。


 ビリを争っていたきっちゃんと太郎君だったが、なんと太郎君は桜台中学のスターとなって居た。おつむは空っぽだったがスポ-ツ万能でイケメンぶりが更に増して超イケメン太郎が通ると女子達が「キャ-キャ-」


 今私は太郎君を独り占めしているんだよん。ウッフッフッフ!

 実は…バカ同士相通じるものがあり中学1年から付き合い出した。


「俺のきっちゃんをバカ呼ばわりしたら許さないからな!」


 強い見方を手に入れた私は幸せ真っ只中だよん💕💖💓



 おわり



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カ-スト最下層民きっちゃんのサクセスストーリー tamaちゃん @maymy2622

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