Extraordinary
補足のようなもの。ちょっと哲学的になってしまうかも。
(そして長くなってしまいました💦)
これは私自身が小説をメインにしているから、だとは思うのですが、皆様のように解説をつけることを得意としていません。ので、この『ロストスターズ』を書いたときの状況のようなものをおまけとして付け加えて、補足のようなものとしたいと思います。
――
小説では、その「内側」ですべてを書き切らないとだめだ、という意識(目標としても)があり、
また、詩では、受け取る側の感性の自由、を制限するべきではないのでは(そもそも詩は自身との対話であるので、他の人に一義のもの(解釈が唯一)として見せることを前提としていないのでは)というような想いがあります。
他の方々のやり方について、物申す意図は決してないため、もしもご不快に感じられる方がおられましたら本当に恐縮なのですが、
私が書く小説の中では、常に「その人の真実がなにであったのか」という部分を軸にストーリーが展開していきます。起こった事実や現象は同一なのですが、そこに対してどう感じてどう行動していったのか、どう内省し、どう外へ向けて感情を発したのか、という部分、これを「真実」ととらえています。
作品そのものは、製作者の真実で、できあがった作品は「発現した事実、現象」のようなもの。であるとすれば、創作物であるなら、誤解を恐れず、あるがままでよいのではとも。(もちろん限定した意味合いで理解してもらうためにつくる創作物も沢山あると思います)
今回、猫詩の方で書いたものに、コメントを頂き、それがびっくりする内容だったので、少しここに書くのですが、
『くすりのじかん』という詩:
これは、療養中の「わたし」と、それに寄り添う「ねこ」を想定して書いています(私自身なのですが)。
https://kakuyomu.jp/works/16818023213981770876/episodes/16818023213981819095
ので、ここで薬を飲み忘れているのは、人間である「わたし」なのですが、これを、「ねこ」が療養中なのですね、というお言葉をいただきました。
え!と思い、読み直してみました。なるほど、と。
こういう理解の差、というものはうまれます。
ですので、今回も、よう様が、「解説をいれてください」と言われたことの背景にはこのようなことがあり、主催する側として、『製作者の意図を間違えて捉えてしまわないように』という深い配慮とご厚意がおありになってのことなのだろうと、そこまで感じ取りました。
ありがとうございます。
(前置きが長い!)
ロストスターズについては、もう自由にうけとっていただきたいのですが、これを書いた前日私は映画を見ていまして。
『はじまりのうた』という映画です。
https://www.youtube.com/watch?v=DbbyXzHTy1E
この主題歌に、ロストスターズというのがあります。
歌詞の中身は、私の書いた詩とは違いますので、二次創作でもなんでもないのですが、詩を書きたくなった、私の心を揺らしたきっかけとして、この映画、そしてこの歌がありました。(※なお当時の私はこれを詩と思っておらず、掌編だと思って書きました)
そしてこの映画を観たあと、わたしは明け方4時ごろに、SiaのMVをひたすらスコップしていました。
その中に、このMVがありました。
Sia - 『Elastic Heart』 feat. Shia LaBeouf & Maddie Ziegler (Official Video)
https://youtu.be/KWZGAExj-es?si=HLDscrkQttCy2nQ-
これをみて、私は衝撃をうけて、そのまま朝5時、ロストスターズを書きました。
『はじまりのうた』は、当時とても仲良くしていた木村椅子さんという小説書き(小説宝石新人賞をとられてデビューされました)さんに勧められ見たもので、朝方かいたロストスターズを、当時投稿していたノベラボというサイトにのせたところ、即座に連絡をもらい、「衝撃だった」と言ってもらった記憶があります。
実は、このロストスターズ、ノベラボでもたくさん感想をもらったのですが、おそらくこれをよまれたすべての方の中で、椅子さんがもっとも「衝撃」をうけた方だったと今でも思っていますし、きっとそれは間違っていないです。
衝撃たるゆえんは、私には理解しきれません。(ぼんやりはわかりますが、これが、比較的私の中では「自然」なものであるがゆえに)
そしてそのゆえんを、わたしはお訊ねしていません。(おしえていただいたとはおもいますが、深堀りしていません)
そして同時に、『Elastic Heart』 がいかにすごいか、ということを何時間も文字で、語り合いました。
わたしが『Elastic Heart』 でうけた衝撃を、椅子さんは、ロストスターズに感じてくれた。
これは私にとってとても大きな喜びで、この作品が少し、特別なものとして私の中に残っている理由、みたいなものでもあります。
ありがとうございました。
追記:2024/2/23 ココア共和国、3月号の電子版に掲載されます。(佳作II)
ありがとうございました。
ロストスターズ 虹乃ノラン @nijinonoran
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