第9話:野外ライブまでの控室
「ドリームカム・シンガーズの皆さん、そろそろ用意を済ませてください」
女性マネージャーの呼びかけに聞かされて仁が野外ライブの出番へ近付いてきたことを察知した。
『「ドリームカム・シンガーズ」屋外ライブ イン 千葉』
そのメンバーの控室の辺りにあちこち飾られてあった立て看板やポスターが目立っていた。このグループ活動ではボーカルと作曲とギターを全て仁で務める。その他のメンバーで、ドラムは有田、ベースギターは二宮、エレキギターは三島、合計四人のメンバー構成だった。彼らは、仁が暮らす地元の楽器店の広告に載せられていたメンバー募集のポスターがきっかけに結成された集団だった。皆、確かな自信を持っている理由として、仁の即興や作曲の技能で活動は幾分も頼ったり支えられてきたからだった。
「いよいよだな、仁」有田は言った。「お前はもう、貧乏人なんかじゃない。この世界で戦って食っていく星の下を選ばれた流れる
「俺たちは、仁の曲のおかげで生かされているといっても過言はないだろう」二宮が言った。「お前と出会えて本当に良かった」
「俺たちはファンに愛されている」三島が言った。「多くの観衆では、お前の曲の披露を待ち望んでくれている。それは一重に仁が秘めている実力の結果だ。ひと暴れして行こうぜ!」
「……ああ、望むところだ!!」
そう言ってグループリーダーの仁では、有田、二宮、三島の三人を引き連れて、『ドリームカム・シンガーズ』と名乗るメンバーの活躍する舞台へ向けて、用意を整えて意気揚々と発進していったのだった。
即興の歌を書くまで マコ @ideazin
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます