番外編 Side story of 近藤②

この話は2話あたりの近藤さん視点です。

―――――――――――――――――――――



―放課後の帰り道


(今日の自己紹介で名前が聞けた。神様~、同じクラスに

 してくれてありがとう~~!)


(さて、私は今、普通に帰っているの。そう、に...

 前を歩いているのが彼なのは偶然なの!)

誰に言い訳しているのかわからないが、心の中で叫ぶ。

今は彼、清水君と話したくて、でも話しかける勇気がないので

ストーキングになってしまっている。


少し歩いているとその少年が飲食店に入っていった。

「え?」

なぜ飲食店に?と疑問に思った私は名探偵顔負けの推理力で答えを導き出した。

(買い食いのレベルじゃない...もしかしてココ彼の家!?)

家を知れた~と喜んでいると急に店からコック姿の女性が出てきた。

私は驚いて目を丸くしながら早歩きで家まで帰った。



―部屋の中


「うわ~~~~」

枕に顔をうずめて叫ぶ。


「見られた?」

私は冷静に思い出した。あの女性はエコバックを持っていた。

このことから推測できるのは買い物のために店を出た。

=私を見てじゃない

「よかった~」

またもや探偵顔負けの推理力、

そして記憶力で答えを導き出す。


そんなこんなで昨日は一睡もできなかった。


「今日こそ!」

「今日こそは!」

「きょ、今日はいけるもん!」

毎朝自分を励ましながら、だが勇気が出ないまま

とうとう週末になってしまった。


「うう、、、結局話せなかったよ~ぅ」

嘆きながら帰ると机にメモ書きと2千円があった。

「ん?なになに?」


『詩織ちゃんへ

 今日はママ、帰りが遅くなりそうなの。

 だからこれで晩ご飯食べてきてね。』


「何食べy...」

突如私の脳裏に一つの案が思い浮かぶ。

そして実行に移るのだった。



―飲食店 朧月


「私はご飯を食べに来た!よし!」

と意気込んでお店のドアを開く。


「いらっしゃいまs」

(わ~~~。清水君だ~~~~)

顔は冷静だが頭の中は興奮で爆発している。


ハッと気づくと清水君が驚いた顔で見つめてくる。

清水君に見つめられるのはうれしいが、さすがに見つめられすぎて、

恥ずかしくなって呼んでみる。


「あの...?」

「あ、はい。すいません」

(うわ~~~。話しちゃった~~)

相変わらず顔は変わらない。


それから席に座り、メニュー表を見る。

「あ、これおいしそう」

見ていたのはオムライスとパフェ。

もちろん注文した。




ふう、美味しかった。

結構量があったがペロッとたいらげられた。

清水君はまだお仕事中だ。よし、帰るかな。




結局待ってしまった。

その後なんだかんだあって、連絡先をゲットした。

遊ぶ約束もできたし、、、


「きゃ~~~~///」

枕に顔を、以下略。

――――――――――――――――――――――――

名探偵詩織のシリーズを作りましょうか!

さて、次からはまた灯馬君に戻ります。

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甘い恋をした~悪戯好きな貴女の笑顔は眩しすぎた~ 藍ぱんだ&ライ @aipanda-rai

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