ホワイトバレンタイン
飴傘
ホワイトバレンタイン
しくじった……。
教会の鐘の音がして、瞑っていた目を薄く開けた。見慣れた天井が、いつもよりやや霞んで見える。額に手をやると、氷袋の中身が溶けて水になっているのが分かった。
ゆっくり体を起こす。同じ部屋の友達はまだ帰ってきてなくて、四台あるベッドの掛け布団が全て私に掛けられている。私は水を捨てて、ベッドサイドのクーラーボックスから氷をとりだして氷袋に入れて、また寝た。ただそれだけの動作が億劫で、頭の細胞が死んでしまうのでは、と思うくらい頭が熱かった。
朝、妙に寒気がして目覚めたとき。同じ部屋の友達が私の額に額を当てて、あ、これはまずいぞ、という顔をしたとき。しくじった、と思った。まさかよりによって今日、熱を出すか。確かに最近寮で風邪がはやっていたけれど。昨日も一昨日も、夜遅くまで起きていたけれど。これはないだろう。
でも、どんなに文句を言ってみても、風邪はすぐには治らないわけで。学校に行こうと着替えはじめ、そのままふらふらして座り込んでしまった私を、同じ部屋の友達が見事なチームプレイでベッドへと放り込んだ。誰かが熱を出すのは、特にうちのような全寮制の高校では、そう珍しいことではない。みんな、とりあえず暖かくしろと各々の掛け布団を私に掛けて、さっさと学校へ行ってしまった。
あ、部屋長のルーシーだけは、ベッドサイドに桶と氷を入れたクーラーボックスを置いていってくれた。「気持ち悪くなったらここに吐きなさい、あと氷袋用意しておいたから、ぬるくなったら自分で変えてね」と言って、私の半泣きの顔を見て、小さくため息をついた。
「……そんな顔しないの。今日はせっかくのバレンタインなんだから。後で話、聞いてきてあげるわ」ブロンドの髪がさらりと揺れて、私の視界を覆った。「いいな、ルーシーは」とぽつりと呟く。ルーシーがいつものように、勝気に片眉を上げた。「なぁに、まだそんなこと思ってるの?」「だって美人だし、ブロンドのさらさらだし、青い目は素敵だし……」「いい? この世の中、髪の色や瞳の色ばかり気にしてたらやってられないわ。美人なのは、・・・・・・そうね、否定しないけれど。それ相応の努力はしているわけだし」そしてルーシーは立ち上がって、学校指定の黒のコートを羽織って、鞄をひっつかんで出て行った。「
あれからずっと、寝たりごろごろしたりを繰り返していた。大分熱は下がった気がするけれど、頭がぼんやりして考えが纏まらない。寝心地が悪くて寝返りを打つと、氷袋が額から滑って私の髪の上に落ちた。黒髪。ブロンドとは正反対の、光を吸収するような髪。それを見るのが嫌で、また寝返りを打てば、エマが机の上に出しっぱなしにしていた卓上ミラーが小さく私の顔を映した。少し黄色っぽい肌。透き通るような青でも、明るく見える茶色でもなく、不吉に感じる黒色の目。
ため息をつく。熱っぽい。気分転換に外の風景を見ようにも、教会に隣室しているこの寮では、窓を開けたところで隣の教会の窓しか見えない。はぁ、とまたため息をつく。目を閉じれば瞼の裏に、昨日や一昨日のことが浮かんでは消えて、消えては浮かんで。特に意味も無いけれど皆に謝りたいという気持ちが膨らんで、「ごめんなさい……」と小さく声が零れた。
バレンタインデーが近づいてきて、学校中がどこかそわそわとしていた。近くの花屋さんや文房具屋さんには、いつ行っても学校指定のコートが三人以上はいたし、学校の家庭科室も寮のキッチンもずっと混んでいた。バレンタイン前にパートナーを作ろうと、いろんな人がいろんな人を遊びやデートに誘っていた。親しい友人にも二、三組カップルがいたけれど、彼らは友人とではなくパートナーと一緒にいる時間が増えた。昼休みや放課後に中庭や空き教室で隣り合って座るペアもよく見かけた。
モテるルーシーは何度も声をかけられていたが、「ごめんなさい、今年は相手がもう決まっているの」と全部笑顔で断っていた。ルーシーは今まではお情けで誰かと付き合ってあげていたが、最近本気で恋する相手が現れたらしい。夜になると、隣のベッドで一時間くらい誰かとずっと電話をしている。最後は「リサ、愛してるわ」で終わるので、相手は『リサ』らしいことだけ分かった。
そんな雰囲気に当てられて、私もここ二週間くらい、寮のキッチンの隅っこでチョコレートを作っていた。クッキーやマシュマロもいいかなと思ったけれど、ここは王道の、ハート型のチョコレート。毎日放課後、クラブも休んで近所の安いスーパーで材料を買ってきて、試作して、同室の子に食べてもらって改良して、を繰り返した。食いしん坊のトリーシャは、私が一番最初に作ったチョコレートを食べて「
そんな感じでほぼ寝ないまま迎えた、バレンタインデーの前日。私は授業が終わると意を決して、週に一度の保護犬・保護猫のお世話をするボランティアに行った。学校から少し離れたところに動物病院があって、その院長さんが自宅のガレージを改装して運営している保護シェルター。その中には今日も、学校指定の黒コートが一人いて、犬をブラッシングしていた。
「こんにちは、テオ」
声、震えてないかな。聞こえたかな、なんて不安になっていると、二、三秒空いて声が返ってきた。
「こんにちは、リリー。今日も仕事がいっぱいだよ。ほら、手伝って」
アルトの声が、心地よく鼓膜を揺らす。短いブロンドの髪は冬の日の光を反射してきらきら輝き、澄んだ青色の目はまるで宝石のようだった。彼はにんまりと笑って、私にブラッシング用の櫛を投げてよこした。
「うん」
私は小さく返事をして、今テオがブラッシングしている子の隣のケージから、一匹の犬を出してブラッシングを始めた。後ろ足が片方ないヨークシャーテリア。車に轢かれて運び込まれたこの子は、治療したはいいものの引き取り手がいなくて、院長さんが引き取ったそうだ。
「元気?」
「あ、うん元気」
「いや、違う。その子」
「あ、ヨークシャーテリア? どうだろう、元気に見えるけれど」
「うーん、ちょっと見せて」
一匹ブラッシングを終えてケージに戻した後、テオは私の抱えているヨークシャーテリアをまじまじと見た。ヨークシャーテリアは、丸まって大人しくしている。
「あ、これ。腫れてる」
少しして、テオは残っている後ろ足の付け根を指さした。よく見ると、確かに腫れている。テオはささやくように言った。
「なんだろう、傷が変に治っちゃったのかな。それとも、事故の時こっちも骨折してた? いや、片足に負担がかかりすぎているのかも。とりあえず、後で院長に言っておこう」
そして、テオは壁に掛かっているホワイトボードにメモする。「片足 ヨークシャーテリア 足の付け根 腫れ」。
「あ、そういえば、ここって片足のヨークシャーテリアが二匹いるよね。でも分かるか」と言って、テオはマーカーを置いた。ここでは、犬や猫に名前をつけない。院長先生のポリシーで、名前をつけることによって情が移って、里親に譲渡できなくなるのが嫌なんだそうだ。でもこういうときに不便だなと思う。
それから二人で協力して全員のブラッシングを終えて、お水を変えて、途中から院長先生と合流してペットフードとかの買い出しと積み込みをして、ボランティアが終わった。帰る頃にはもう真っ暗で、彼と私の吐く息が白く夜空へ昇っていく。
「お疲れ様」
帰り道、テオは大きくのびをしながら歩いていた。ブロンドは夜になっても街頭の光を反射して輝いて、振り返る顔もかっこよくて、思わず見とれる。
「ほら、リリーも。お疲れ様は?」
「あ、……お疲れ、様」
小さく返す。そのまま二人とも無言で歩く。寮の近くまでずっと無言で、信号で止まった。
「な、最近リリー、変だよな?」
ぼーっとしていると、不意にテオが顔をのぞき込んできてとてもびっくりした。青い澄んだ目が、心配の色を含んでこちらを見ている。
「え、えっ、えと、そうかな」
「うん。変。この前までは他愛ないことで笑ってたのに、最近遊びに誘ってもノリ悪いし。声小さいし。何かあった? 誰かに変なこと言われた?」
眉をしかめるテオ。信号が変わって、車が流れ始める。テオが、「あ、渡ろっか」と一歩踏み出すのを、手を掴んで止める自分に驚いた。彼が目を丸くする。私も私にびっくりして、でもやっちゃったことはどうしようもない。半泣きになりながら、「ね、ついてきて」と言って、テオの手を引っ張って駆けだした。
しばらく走って、学校の中庭まで来た。昼にはカップルであふれかえっていたけれど、今は誰もいない。「どうしたんだ、リリー」と困惑していたテオも、ここまできたら何かを察したらしく、じっと黙って私を見ていた。
「あの、ね」
深呼吸、深呼吸。心の中のルーシーが、「まずは落ち着くこと。一世一代よ、噛んだら大惨事だわ」とアドバイスをくれた。息を整えて、テオをまっすぐ見る。視線がかち合う。青い目が、私だけを見つめている。
「まずは、これ」
肩にかけていたトートバックから、白い小箱を取り出した。お気に入りの夜空色のインクで小さく、「
「もちろん」
「開けるね。....
そして、三つのハートのうち、一つを長い指がつまんで、口に入れた。
「……うん、美味しい。お店の味みたいだ」
微笑むテオ。かっこ良くて、思わず顔がにやける。いけない。見えないように後ろ手で手の甲をつねって、なんとか真顔を取り戻す。
「あのね、テオ」
彼が唾を飲み込む音が聞こえた。少し間が空いて、「……うん」と返事がある。
深呼吸。吸って、吐いて。そして、
「愛してます。……私のパートナーになって、くれませんか?」
世界から音が全部消えたような気がした。
テオが、ぎゅっと唇を引き結んで、私を見ている。
そして、長い長い沈黙の後、ゆっくりと口を開いた。
「それは、……いつからだい?」
一瞬頭が回らなくて、少し間が空いた。
「いつから、その……好きになったか、ってこと?」
「……そう」
「それ、は。初めて会ったとき、かな。ママとパパの仕事の都合で、こっちに越してきてから、ずっと好きな人ができなかったの。でも、あなたのことを一目見て、かっこいいって思った。好き、って思った」
ぽつり、ぽつりと語る。テオは少し顔を曇らせた。
「それは、その。僕の、顔が好きってこと?」
「ううん! あ、いや、顔も! 好きなんだけど!」
食い気味に遮る。そうじゃない。
「最初に好きだな、かっこいいなって思ったのは、それは、見た目なんだけど。でも、その後グループが同じになって、一緒に授業で発表したり、テスト勉強したりするうちに、テオの内面の優しさというか、その、あ、暖かさ? が好きになったの」
テオが私を見ている。今のうちに言いたいことを全部言っておけと、心の中の私が叫ぶ。
「そのうち、一緒にボランティアしたりなんかして。成績のために行ってた私と違って、真剣に動物たちと向き合っている姿がとてもかっこよかった。ちょっとした変化にすぐ気づいて、思いやることができて。素敵だなって、思った」
そこで、いったん言葉を切る。テオと視線を合わせる。
周りに、私より美しい子なんてたくさんいた。ルーシーとか。エマとか。食いしん坊のトリーシャだって、まるで童話のティアナ姫みたいに可愛らしい容姿をしているし。こんなに身近に何人も美しい人がいるんだから、私が声をかけては駄目だよね、と思っていた。
でもね。好きって不思議だよね。かっこいいテオに見た目だけで声をかける女の子達に、多分、嫉妬しちゃったんだと思う。テオが困った顔で遊びに行くのを見て、そして私と遊んでいるときはテオがにんまり笑って楽しんでいるのを見て。私が、あなたを笑顔にしたいって思っちゃったんだよなぁ。自分勝手だ。
あなたの髪や瞳も美しいと思うけれど、あなたの話すとき目をしっかり合わせてくれるところとか、皆に平等に接しているところとか、獣医さんになるために毎日こつこつ勉強しているところとか、そういうところの方がもっと好きだよ。
「好きだよ。愛してます。……私に、愛させてくれませんか?」
言葉が変だったかもしれない。でも一生懸命に伝えようとして。で、テオがいつものようににんまり笑っていることに気づいて、気が抜けた。
「もう、積極的だなぁ、リリーは。そういうのは僕に最初に言わせてよ」
「えっ、その、え? ごめん……?」
「はは、謝らなくていいんだよ。僕のプライドの話だから。……君、
「……うん」
「それは、ガールフレンドやボーイフレンドを通り越して、結婚したいってこと?」
「……うん」
「ずっと、一緒にいたいって、こと?」
こくり、と頷く。テオは「
「えっとね、僕まだ、カップルになったことはあっても、恋をしたことがなくて。あ、もちろんパートナーとして愛したい人に会ったこともなくて」
「うん」
「君のことも、良い友達だと思ってたんだよ」
「そっか」
「一緒にボウリング行ったり、遊園地行ったりして楽しかったし、公園で散歩するだけでも楽しかったよ」
「私も」
「でもね、カップルになるのと、結婚するのはかなり違うというか、その覚悟がね? まだ決まってなくてさ、えっと」
「ゆっくりでいいよ」
「そう、そう! 君、ルーシーのことが好きなんじゃないかって思ってたんだ。あんな綺麗な人、他にいないし。よく一緒にいるようだったから」
「ルーシーは友達だよ。お姉ちゃんみたいな。それにルーシーは恋人いるよ」
「え、本当? じゃあ、エマは? トリーシャは?」
「ただのルームメイト」
「じゃあマイクは? レオは? ジャスパー、いやノアか?」
「もーうるっさいな。私は! テオを! 愛してるの!」
なぜか伝わらなかったみたいなので、もう一回顔大きな声で伝えてみた。
と、よく見ると、テオの顔が真っ赤になっていた。肌が白いから目立つ。
テオも照れているのかもしれない。そう思うと、なんだか可愛く見えてきた。
「いや、それはとても嬉しいんだけど、君のことが、す、好きだっていう自信がなくて」
「……うん」
「いや、君の黒髪は神秘的で美しいし、黒い目も黒曜石みたいでとっても綺麗だと思う。あ、見た目だけじゃなくて、任されたことは責任を持ってやるところも素敵だと思うし」
「うん」
「クラブでフルートを吹いているところは一生懸命でかっこよかったし。勉強もできて尊敬している。先生からの信頼も厚いし、努力家だし」
「うん。……うん?」
「君が男友達と遊びに行っているときに、なんかこう、モヤモヤするんだよな。でも、君と僕はぜったい週に一回、ボランティアで二人きりになるだろ? それは僕だけの特権だと思ってて……」
それからとうとうと語っていたテオは、語りすぎて逆に落ち着いたのか、ぎゅっと唇を引き結んで黙った。
そして、意を決したようにこちらをばっ、と見た。
「一日。一日だけ時間をくれ。僕なりに考えて、明日答えを出す。それでもいい?」
「……うん。いいよ。待ってるね」
そして、二人で顔を見合わせて、いつものようにくすくすと笑った。
その後、寮の部屋に帰ったら、ルーシーもエマもトリーシャも皆起きていて、私に顛末を聞きたがった。つっかえながら一から十まで話したら、皆そろって「あの男は」みたいな愚痴を言い始めた。「意気地無いわね。せっかくリリーがここまで言ったのに」「常に覚悟を持つべきよね」「あんな美味しいチョコレートもらっておいて、ね?」とおしゃべりが止まらない。見回りの上級生にばれないように遅くまで語り尽くして、結局今日、私だけ熱を出したというわけだ。
情けないなぁ。ため息をついて、いつの間にか瞑っていた目を開ける。昨日は勢いで色々やってしまったから、今になって後悔の念がどっと押し寄せてきた。もっといい言い方があったんじゃないのか、もっとアドバイスもらえば良かった、いや、きっとテオは他の子の方が好きだったのかもしれない、こんな私が愛してるって言ってごめんね……。
額を触ると、氷袋の中身が溶けていることが分かった。のろのろとベッドから降りて、水を捨て、氷を入れる。それにしても寒いな、と思って窓を見る。私の腰くらいから天井まである大きめの窓が結露していて、窓の向こうにちらちらと動く白い何かが見えた。
氷袋をベッドサイドにおいて、窓の水分をパジャマの袖でちょっとだけ拭う。あ、雪だ。次から次へと白いふわふわが落ちてきて、地面を白く染めていた。私が寝ている間に結構降っていたらしく、寮と教会の間に植えられた若木が雪の重さでしなっていた。
しばらく雪を眺めていると、この部屋の向かいの、教会の大きな窓のむこうに、誰かがいる気配がした。向かいの部屋は、教会の物置になっていて滅多に人は訪れない。でも、今日は電気がついていて、なにかが動いているのが影になって見えた。
少しして、その誰かは向かいの窓の結露を、タオルで拭い始めた。窓の下の方から順に、窓の中程くらいまで。誰だろう、掃除の人かな。そう思っていたら、結露の向こうに、学校指定の黒コートが見えた。生徒だ。でも、どうしてこんな所を掃除しているんだろう? 首をかしげていると、ちらちらとブロンドの髪が見えた。短い、美しいブロンドの髪。まさか。
窓が半分ほど綺麗になり、テオの姿が見えた。テオはにんまりと笑って、こちらに手を振る。私は驚いてしばらく固まっていたけれど、小さく手を振り返した。すると満足したのかテオは小さく笑って、どこからか脚立を引っ張ってくると、窓硝子の上の方、結露したままのところに何やら描き始めた。何だろう。大きいものを描こうとしているらしく、懸命に腕を伸ばしている。
そうして描き上がったのは、大きなハート型だった。
こちらを見て得意そうに、でも照れたように、手を振るテオ。
そして私が泣き出したのを見て、おろおろと右往左往するテオ。
泣きながら見る景色はどこもかしこもきらきらしていて、テオの髪も、私の髪も、雪も、等しく輝いていた。
愛しい君へ。私も寮の部屋の窓に、できるだけ大きく、ハートを描いた。
ホワイトバレンタイン 飴傘 @amegasa
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