4首目 イルミネーション

きらめけるイルミネーション、


ぬばたまの


夜のうつくしき患部と思う


〔解説〕

「ぬばたま」は、

「夜」にかかる枕詞(まくらことば)です。


今夜も

イルミネーションが輝いています。

それは、

寒い冬を一瞬忘れさせてくれる

人類のささやかな工夫でしょう。

しかし、

夜の立場からすれば、

イルミネーションの輝きは、

不自然極まりない、

違和感のかたまりです。

それを、

「うつくしき患部」と

表現してみました。

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