8首目 カラス

空間の軋みのように


鳴くカラス


 燃え上がるべし凍り付くべし


〔解説〕

冬の街でしょうか。

ふと、

空間が軋(きし)むような

音が聞こえてきました。

振り返ると、

それはカラスの鳴き声。

あのカラス、

神かもしれない、

悪魔かもしれない。


「燃え上がるべし凍り付くべし」

これはカラスの心の声?

それとも誰かの狂気?

はたまたこの街に漂う思念の交錯?


ミステリアスな1首。

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