軽快な語り口で明かされる過去と、未来への宣告。

メッセージ性の強い作品でした。
「伝えたい」という意志をしっかりと感じ取れるほどの丁寧さで描かれているので、これを誤読して作者様の真意を読み取れない読者はあまりいないのではないか思います。

作者様の優れた文章力のおかげで読み取る負荷は少ないです。そうなると余った脳のリソースが、この作品が持つメッセージの「可否」というところにまで思考を巡らせてしまうと思います。
作中の中で答えが提示されているようにも思いますが、それに賛同できるかどうかは、人によって違ってくるのかな?とも思いました。

読後に思考を巡らせ感情をぐるぐると動かされたことも含めて、とても面白いと思える作品でした。