Note.1: ライラの神話ノート

 フィールドに点在する遺跡の文字の転記なので、読めない文字は適当な記号に置き換えて書いてます!

 上から人為的に削られている気がしますが、どうなんでしょう?


【創世記】

・原初、神が創造されたのは、どこまでも満ちる光と、どこまでも続く水面だった。これを良しとした神は豊かな大地を生み落とし、やがてそこには命が芽吹いた。

・******神は*****六つに分け、それは星となった。一つは命、一つは破壊、一つは知恵、一つは勇気、一つは死、一つは伝令を使命とし、大地の民を見守るように天空を巡った。


※同じ文言がいろいろな場所にありましたが、どれも同じ部分の文字が潰されていました。


【バラル記】

・大地に生まれた民は一つの国を作り、それをバラルと呼んだ。

・星の一つが溢した雫をバラルの王妃が飲み干したとき、バラルには三人の王子がいた。一人は豊かな知恵を持ち、一人は人々の心を掴み、一人は武勇に秀でていた。

・続いて生まれた王女には、悲嘆の魂が宿っていた。生まれたことを悲しみ、死にゆくことを嘆く彼女は、死人を操る力を持ち、人々から遠ざけられた。

・呪われた娘は父たる王を殺し、呪いを生んだ王妃は病床に伏した。三人の王子は民を引き連れて深き森、風渡る草原、鉱脈豊かな山に都を築き、民は三つの種族へと分かたれた。

・深き森の民は知識による誕生を知っている。風渡る草原の民は権力による満足を知っている。鉱脈豊かな山の民は武力による破壊を知っている。

・城に残された**は最後の力を使い、**と共に城を燃やした。火の中で力尽きたこの二つの魂を哀れんだ**は、原初の光を二つに分かち、それぞれに与えた。こうして日と月は生まれた。


※バラル記とされるこれらの文章は、今のところアルカジアの森でしか発見されていません。


【新世界神話】

・豊かな暮らしへの感謝を示すため、人々は獣の命を奪ってこれを神にささげた。贄となった獣はやがて人々を恨み攻撃するようになった。これを魔物と呼ぶ。

・日の女神は人々を祝福し、蘇生の力を与えた。日と月はこれにより仲違いをし、昼と夜が生まれた。

・やがて人々は魔物を退治するようになり、魔物を支配する者も現れた。人々は魔物を使ってより豊かになった。

・月の女神は人の強欲に怒り、六つの星を落としなさった。これらは天使の姿となって地上を荒らした。

・命の天使は大地を揺るがし、命溢れる草原を割った。破壊の天使は山に飛び込み、それを怒り狂う火山とした。知恵の天使は海原に沈み、その知恵を氷で閉ざした。勇気の天使は深き森に篭り、その姿を目にした者を惨殺した。死の天使は山脈に降り立ち、不死者を生み出し混乱をもたらした。伝令の天使は砂漠に潜み、通る生き物は全て音も無く食い殺した。

・日の女神はこれを嘆き、闇の中に閉じこもった。これにより世界は影に満ち、祝福の力も失われた。

・贄となった獣の恨みが形を成し、天使の姿を象った人間が生まれた。これをビーストと呼ぶ。

・長い戦いの末に人々が天使を鎮めると、日の女神は再び姿を見せ、世界を祝福の光で満たした。


※これらの文章は三種族の都周辺の遺跡によく見られるほか、街中の図書館に置かれてある書物にも同様のものが記されています。おそらくNPCにとって最もメジャーな神話だと思います。

※天使の挿絵もありましたが私の画力では再現できませんでした……。

命=牛、破壊=狼、知恵=狐、勇気=熊、死=山羊、伝令=猫だと思います。

※創世記では神という表記だったのに対し、こちらでは女神という表記に変わっています。多神教ということなのでしょうか。


【不明】

幾たびも月日巡れど雪景色 嘆きの魂ぞ宿らましかば


※バラル記が書かれた石碑に魔力を通すと浮かび上がる文字です。

コウが石碑を壊そうとしたときはびっくりしたけど、おかげで大発見かも?

↑怒ったらすぐに魔法を放つ癖、ライラさんからも直すように強く言ってください。

↑違うわよ! ライラがすぐに返信しないのが悪いんだから!

↑ごめん……考えるのに夢中になりすぎて気づくの遅くなっちゃった。

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