File.2: ゲームのメモ
政府へ渡す資料にもなる。各々、追記するときは慎重に。
タイトル:
Soul of Lament
概要:
・AI研究者として名高い岩戸博士が中心になり、数人のグループで作り上げたVRMMO。モンスターの外見や行動、装備品の性能やスキルの名前など、あらゆる部分にAIを用いることで自由度の高いゲームを実現している。スキルの性能などゲームの面白さの根幹に関わる部分は人が調整している。
・その自由度の高さからオリジナリティのある装備制作や戦闘スタイルの模索をするプレイヤーが多く、プレイヤー同士の交流も盛ん。ギルド機能や掲示板など、交流の場も多い。
・孤独を訴える人による事件が多発していることを受け、人々の孤独を埋めるために開発された側面がある。
システム:
〇パラメータ:八種類あり、それぞれ戦闘や生産に関与する。
HP:体力量を表す。攻撃などによって尽きると死亡する。回復値に関与する。
MP:魔力量を表す。一部のスキルを発動する際に消費される。時間経過に伴って回復する。
ATK:攻撃の威力を表す。魔法以外で攻撃を行った際のダメージ値に関与する。
INT:魔法の威力を表す。魔法で攻撃を行った際のダメージ値に関与する。
CON:肉体の強さを表す。魔法以外での攻撃を受けた際のダメージ減少値に関与する。
POW:精神の強さを表す。魔法での攻撃を受けた際のダメージ減少値に関与する。
DEX:器用さを表す。一部スキルの成功率に関与する。クリティカル成功率にも関与する。
SPD:素早さを表す。一部スキルの成功率に関与する。体の動かし方にも影響を及ぼす。
〇属性:炎・氷・雷の三種類。炎は氷に強く、氷は雷に強く、雷は炎に強い。
〇種族
・キャラクター作成時に選ぶことができる。変更不可。
・大まかな種別として”人間”、“エルフ”、“ドワーフ”、“ビースト”の四つがあり、その中でもビーストはさらに”牛”、”狼”、”狐”、”熊”、”山羊”、”猫”の六つに細分化される。
・種族によって得られるパラメータボーナスが異なる。また、NPCからの友好度も変化する。基本的に同じ種族に対しては友好的で違う種族に対しては敵対的だが、ビーストへの風当たりは特に強い。また、今のところビーストのNPCは未発見。
【種族一覧】
人間:HP、ATK、INTが微増する万能型。初期地点が便利だったり友好的なNPCが多かったりと戦闘以外でのメリットが多い。
エルフ:MPが増加しINTも微増する魔法特化型。初期地点には魔法関連の設備ぐらいしか整っておらず若干不便な種族。
ドワーフ:DEXが増加しATKも微増する生産も戦闘も特異な種族。初期地点は生産に役立つ設備が充実している。
ビースト:MPとDEXを除いた六つのうち一つのパラメータが大きく伸び、それ以外のパラメータの成長が阻害される、一点突破のロマン型種族。プレイ難易度が高いだけでなくNPCからの心象も悪いため、あらゆる面で上級者向け。
〇職業
・キャラクター作成時に選ぶことができる。変更不可。
・パーティでの役割によって大まかに分けられているが、パーティを組むことを想定されていない職業もある。
・選んだ職業によって初期装備とパラメータボーナスが異なるほか、職業スキルというその職業を選んだ人しか使えないスキルがある。職業スキル以外のスキルや装備に制限はない。
【職業一覧】
[火力職]
ウォーリア:豪快な戦闘が得意。ATKにボーナス。
ソーサラー:三属性の魔法を用いて戦う。INTにボーナス。
アーチャー:遠距離からの戦闘支援が得意。SPDにボーナス。
ガンナー:銃または魔銃を用いて戦う。DEXにボーナス。
剣豪:刀の扱いに長ける。SPDにボーナス。
アサシン:状態異常の扱いに長ける。DEXにボーナス。
[盾職]
パラディン:神聖魔術を使うことができ耐久が得意。POWにボーナス。
ファイター:装備破壊により相手の弱体化が可能。CONにボーナス。
[支援職]
プリースト:神聖魔術を用いての回復支援が得意。HPにボーナス。
スターシーカー:占星魔術によってバフやデバフを付与する。MPにボーナス。
[ソロ職]
テイマー:スカウトしたモンスターを永続的に使役する。
ネクロマンサー:素材を用いてモンスターを召喚し戦う。
〇スキル
・プレイヤーの行動に応じて与えられる技能のこと。
・スキル名を発声することで発動できるアクティブスキルと常時発動しているパッシブスキルの二種類がある。また、発声せずに発動できるアクティブスキルもある。
・スキルを会得したプレイヤーはそのスキルのスキルブックを作成することができ、他のプレイヤーはスキルブックを用いることでそのスキルを獲得することができる。
・使用した回数に応じて成長するスキルとそうでないスキルがある。前者のスキルのうち最大限まで強化されたものを究極スキルと呼び表すこともある。
・武器がスキルを持つこともある。稀に武器固有のスキルが発現することもある。また、武器に応じて能力が変化するスキルもある。
【スキルの例】
<死霊術>:ネクロマンサーが最初から所持するスキル。アンデッドを召喚することができる。
召喚するアンデッドはそのスキルレベルに応じて多種多様になる。
アンデッドモンスターを倒すことがスキルレベル向上の条件。
<神聖魔術>:プリーストやパラディンが最初から所持するスキル。MPを消費してHPを回復する。
回復量は使用者の現HP量に依存する。そのため<神聖魔術>でのHP管理はかなり難しい。
アクティブスキルであるが、発声して発動するのは<神聖魔術体系>と呼ばれるスキル群。
スキルレベルを上げることで<神聖魔術体系>のスキルが解放されていく。
<展延>:刀のスキルの一種。刀身の当たり判定を自由に延長することができる。
スキルレベルを上げることでより遠くまで刃先を届かせることができるようになる。
剣豪の遠距離攻撃手段だが<風斬>のほうが扱いやすく、不人気なスキル。
プレイヤーの意志に応じてAIが与えたスキルの一つでもあり、最初の発現者はカナギ。
<氷魔術>:氷属性を帯びた魔術スキル。威力は使用者のINTに準じる。
発声して発動するのは<氷魔術体系>と呼ばれるスキル群であり、その一例が<氷雨>。
スキルレベルを上げることで<氷魔術体系>のスキルが解放されていく。
プレイヤー考案の<氷魔術体系>スキルも存在する。
〇その他
・フレーバーテキスト:武器の説明文のこと。
『SoL』では作成した武器のフレーバーテキストを作成者が自由に記述することができる。その記述内容によって武器の能力が左右されると報告されており、緻密な説明よりも詩歌のような行間のある文章のほうが威力が上がるらしい。
・祝詞:『ゆきみの館』内でのみ伝わる、スキルの威力を上げるための技法。
スキル名を発声する前に詩歌のようなセリフを発することでスキルの威力を上げることができるというもの。『ゆきみの館』ギルドマスターであるスピネラが発見し、その原因が不明であることからギルド内でのみ伝えているテクニック。
・モーフ:一部の武器や装備を変形させる技。
とある鍛冶師が考案し広めたもの。武器の形状を変えたり付与された能力のオンオフを切り替えたりすることができる。
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