あとがき

祭りのあとを書き終えて。


最後までお付き合いいただき

ありがとうございました。


青森は以前から描きたかった県で、

本当はもっと様々ご紹介したい素敵な街が

たくさんありますが、

今作は『青森ねぶた祭り』を取り入れたく

津軽平野の一部を舞台にしました。


青森県は他にも下北半島や南部地方、

十和田湖・奥入瀬や五能線が走るエリアなど、

あげればきりがないですが

それはまた別の機会に。


私は本来、

現代ドラマしか思い浮かばないのですが、

初めて『チビちゃん』という

ファンタジックな存在が登場しました。


あの子は結局なんだったの?

とお思いでしょうが、

それは私にもわかりません。


手塚が置いてきた追憶の中の自分であり、

爺ちゃん婆ちゃんちに住んでいた

座敷わらしだったのかもしれません。


解釈は人それぞれでよいかと思いますが、

私がこういう系を描く日がくるとは…

と自分自身驚いた作品でした。


というのも私はこんな感じで

いつもプロットを細かく練らずに、

思いのまま書いています。


小説や脚本を作る教科書のようなものには、

序盤、中盤、終盤などの構成を

最初にしっかりたてるのが基本と

だいたい書いてありますが、

正直、そんなもんくそくらえ!と思い、

脳内で繰り広げられる物語を

ひたすら文字起こししています。


それが良いのか悪いのかはわからないです。


人によるのだと思いますし、

正直、他の長編でそれをやり

途中で止まってしまった作品もあるので、

一度はプロットをしっかり立ててみようかとも

思ったりもしています。


ですがこの作品はそれが全く必要ないほど

登場人物達が動いてくれました。


特に青森の爺ちゃんの存在は

私の筆を大いに走らせました。


もうこの世に存在しない人物でしたが、

誰の心にも覚えがあるような、

絶対に味方になってくれる

大きな愛の塊みたいな人です。


それは爺ちゃんだけでなく

津島家の人々全員でもありました。


そんな人達に愛された幼少期と、

これから自分達もそういう存在になっていく未来。

そこを繋げる役目として

『チビちゃん』も欠かせませんでした。


この物語を読んでくださった皆様にも

心の故郷や思い出の地があるでしょう。


薄れてゆく思い出を

時々振り返りながら

新しい思い出が重ねられてゆく。


その新しい思い出の中に

この作品も

片隅の方にでも置いていただけたら幸いです。


そしていつか

行かれたことがない方は

ぜひ一度は青森に足を伸ばしてください。

ねぶた最っ高ですよ!


長くなりましたが最後に。

皆さん

いつもおおきに、ありがとう!


NEKO🔥

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祭りのあと Nekonomimi @nekonomimi1026

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