善き人たちが一生懸命生き報われることの素晴らしさ

結婚直前に前世の記憶を取り戻したメルフィーナさん。貴族社会のしがらみを回避しつつ前世のゲーム知識を活用して生き残りを図ります。ゲーム知識で内政した領地がばっちりうまく行く一方で、ご都合の良さこそがホラー感を匂わせるなど一筋縄ではいかない感じにドキッとさせられます。

結構なボリュームの作品ですが、他の登場人物の関わり方もダイナミックに変化していき、程よい緊張感とご褒美になっていて飽きさせないのです。

　私は聖女さんが領地にいらっしゃっている所でこの感想文を書いています。幾つもの伏線が眠っている状態でどれが発動するのやらと、ハラハラしたり安堵したりとめっちゃ夢中になっています。