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市バスで最も本数の少ない系統は、121系統であるらしい。
市バスと山陽バスの共同運行だが、市バス便は1日3便しかない。
”I was studying in the morning classroom”
勤労感謝の3連休、11月があっという間に過ぎ去り、12月になろうとしている。
最近は、あまり出歩いたり、地域活動に参加することも、ZINEを製作したいと思うことも、なくなった。
弓子には申し訳ないと思っている。
先日、初めてごみ拾いの参加を断った。
「家族と先約が……」
何と言い訳したらよいか、分からなかったから。
11月末頃は、日の出が6時ぐらいだ。遠くに朝焼けの光が見えるこの瞬間が、好きだ。
"I found her at Archaeological Center"
自暴自棄で乾ききった心を、少しだけ浄化していく。
ここ1,2週間、仕事でも、プライベートでも、色々なことを頼まれるようになった。ほんの5年前の「捨てられた」自分に伝えても、信じられないだろう。
ありがたいということはわかってるけど、しんどい。
来年以降は「女性運転士の採用PRの作成」とか「私設図書館のお店番」が来たら、断る。決定事項だ。
「人」って、しんどい。「プロジェクト」って、しんどい。無理やねん。私。
採血の痛みは、私を逃がしてくれない。
「――それで、自分の中で何が変わったのですか?」
変わっていない。それが答えだ。
勇み足でよじ登った梯子は、間違った壁にかけられていたのかもしれない。
「所属していること」「活動していること」に、快楽を得ていた。風邪薬を飲んで、症状を和らげるように。
"I had no friends. But, It was my choice to survive"
何も変わっていない、私。いつもそうだ。
相変わらず電話は取れない。親戚と会っても終始黙っている。
人から何かを言われては、背中を丸め、その場をやり過ごそうとする。
「自己肯定感」と名の付く本を読み漁っても、「自信」は満たされない。
まあ、私はそんな人間やからね。
冬になると、外気を吸うだけで、感傷的な、懐かしい気持ちになるのはなぜなのだろう。毎年だ。あの子とは違って、寒いのは苦手なのに。
「垂水さん、今質問してもいい?」
乗務の合間に、今でも思い出す。
「これってどこ読んだらここが記述で使うべきところってわかるの?」
現代文の質問が多かった。現代文は勉強法が確立されていないからか、私が定期試験で唯一学年5位以内に入る科目だったからか。
「接続詞を見るんです」
うまく説明できたためしはないけど、いつも笑って礼を言ってくれた。
なぜ私を選んだのか、わからない。分からなくていいのかもしれない。
毎朝7時40分ごろに教室に来て勉強しているのは、2人だけだった。
私を呼ぶ声はやがて「しみずさん」になり、「しみずちゃん」になった。「しみちゃん」の時もある。
"For me, friends are burden on my shoulder."
私が彼女を呼ぶときは、「北神さん」のままだ。敬語口調も、変えるつもりはない。
いかなる組織も、どの人間も、所属も、環境も、真面目を装うだけで怠惰な自分を変えてくれることは、なかった。
「時間がたてば私もきっと」
間違いだった。
甘い香りと期待を抱かせるだけで、無慈悲なまでに何もしてくれない。
TVのニュースは快晴の連休を行楽シーズンと称して取材する。
「自分を守るのは自分の行動だけ」「最後は自分から動いたかどうか」
そのことに突然気づいた日も確か、こんな朝日だった。
再会してから今日までの「実験期間」で分かったのは、「私は共同作業はできない。人脈は狭い方が心地よい。地域活動は以降参加しなくてよい」ということだった。
"I have a friend. I have a community. That's enough"
この間、ようやく「次」を見つけた。
見つけたんじゃない。探したんじゃない。気づいたのだ。
冷蔵庫の賞味期限切れの食品を、美味しく調理するような快感。
「機会」は逃さず、「機会」を離れて、次の「機会」へ。
最初は怖かったギアチェンジも、得意になったのだろうか。
「あの人からまた何か言われたら」「間違えたらどうしよう」
無用な心配だってことは、書籍で学習済みだ。
飲んでもいない風邪薬の苦みが、口の中に広がる。
やっぱり抜け出せないんやろな。生活習慣病みたいに。
丘隆地を見上げても、海側の緑に目を向けても、みじめな自分に気づいて、やめた。
"The power of yet"
握りしめていた原稿にそう書きなぐると、擦り減った革靴で住宅街へと戻る。
神戸人は市バスを知らない とががわ @aka5839
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