天才子鬼、憧れだった人間に転生する

約700年前、世は妖怪が蔓延っていた。そんな中、妖怪を統べていた最強の鬼であった酒呑童子…の子である詩鬼は酒呑童子の活動拠点である鬼ヶ島で暮らしいた。詩鬼は日々、鍛錬に励み、持ち前の才能で力をつけていった。そんな詩鬼には憧れていたものがあった。それは…人間だった。自分とは違って角はなく、肌は赤でも青でもなく肌色、そんな醜くない人間に憧れていた。その憧れを隠しながら過ごしていたある日、鬼ヶ島が襲撃を受ける。両親は殺され、他の鬼たちも殺された。詩鬼は最後の一人になってしまった。そして、襲撃者に見つかり殺されてしまう。
意識が沈んでいき、再び目を開くと…憧れていた人間…の赤ん坊に転生していた。
転生した詩鬼は現代で鈴宮詩紀として普通の人生を歩むはずが…前世の力が残っていた。
どうしようかと悩んでい…続きを読む