怖くないのに不気味な雰囲気に物語が包まれている!

一押しの怪談師、鶴泉南雲シリーズの第3弾です!

鶴泉南雲のさわやかとさえ感じる口調と、怪談師としての怪しげな生業のギャップがいい。
今回の舞台は、興邦という自殺願望の男との出会いからはじまります。
彼は日本の戦時と戦後、日に日に戦況悪化していく軍部の極秘研究所で働いていた男です。

悲しみや、絶望。
恋しさや、微かな希望

禁忌とは、誰かを強く想うことなのかもしれません。
読後に訪れる憂いはお見事です!

あなたもぜひ、鶴泉南雲の物語を訪れてみてはいかがでしょうか?