第8話 不安と安心と
ビーー
「起きてるかな?入るね」
ウィーン
「......」
「......グスッ」タッタッタ ガバッ
「グスッ…ヒック…バカぁ!キミはホンっとにバカ!私なんかのために!死んじゃったらどうするつもりだったの!?」
「最後は一緒にいてほしいって言ったのに、私を放って行っちゃうんだもん…」
「でも最後にならなかっただろってって?バカ…本当にそういう所だよ…!グス…私の気持ちも知らな…ごめんなさい。私の事を考えた結果がこれだったんだよね。キミが帰ってきてくれて本当に良かった」
「うん、うん。でもね私に黙って行っちゃったのはまだ怒ってるかな。先生からその事を聞いてめちゃくちゃ心配したんだよ」
「え?あははっ確かに!あの時の私だったら絶対にキミを行かせなかったね。やっぱりも誰よりも分かってるね、私の事」
「うん、私はもう大丈夫。キミとドクターのおかげですっかり元通り!」
「…でもキミの怪我、その腕も脚も元には戻らないんだよね…命があったとしても、それじゃ普通の生活には…」
「え、ドクターの試作中の義肢?その第一号になれるからそれはそれで嬉しい?全く、そんなキミには私がそばにいて支えてあげないとダメみたいだね」
「そういうえばさ、ドクターが作ったっていうサポートAIのあの子。内緒であんなことやってたって知ってた?だよね!さっき初めて会ったんだけどさ、いきなり『お姉ちゃん』なんて呼んできて。ズルくない?チョ〜〜可愛かったの!いつかさ私たちにもさあの子みたいなさ…」
荒廃した世界でアンドロイドの君と死ぬまで添い遂げるお話し ろんぐうぇる @hikaowl
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