蛇足
この不可思議な出来事の後、鴻紀は短編小説を文芸雑誌に寄稿し、葉織は文展に絵を出展した。以下、蛇足ではあるが彼等の経歴を示しておく。
林垣鴻紀......近現代の文学において著名な作品を数多く残した。大学教授と小説家の二足の草鞋を履き、後進の育成にも努めた。短編小説『紅葉』は、明治中期の社会を切った作品として後世にも継がれている 。
新田葉織......近現代における日本洋画の発展に貢献した。陰影を駆使した立体感と空間技法によって、画壇に大きな影響を与えた。『言葉の降る銀座』は文展で最高賞を受賞し、後世の絵画史に大きな影響を与えた。
明治一五〇年を記念して、本作を林垣鴻紀と新田葉織に捧げる。
終
明治とりかへばや奇譚 涼風 弦音 @tsurune
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