第十話

その日の夜

酒盛りをしていた村民達の所に、黒い着物の男が訪ねてきました


シノスケ:もし、もし、これは何の集まりか

シノスケ:はぁ成る程、忌子がいなくなった宴

シノスケ:つまりあなた方は──人を殺しておいてのうのうと生き、欲に溺れる人でなしか


次の日の朝、旅の商人が村を訪れると、酷い有様でした

村人全員の首が切り離されていたのです

地面は血に覆われ、首と胴体があちらこちらに転がり、村人達の顔は人在らざるモノを見たかのように、恐怖と怯えで歪んでおりました

人の所業とは思えない、これは鬼の仕業だと、まことしやかに噂されました

そんな噂が立ったものですから、その村には人が寄りつかなくなり、人っ子一人いなくなってしまいましたとさ


—————————おしまい

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人でなしの所業 めいびー @meybeee

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