よい焼き海苔でつくるおむすび
だいぶ何もしたくない帰り道、スーパーでちょっといい海苔をひっつかんで買ってくる。
全型10枚500円ちょっと、結構に魔窟な海苔業界では安い方ではあるが今日のスーパーではやや上位のほう。
ご飯を炊き、海苔を出し、ラップにだすっとご飯を移送。
ぐわっと緩めに握り、そこに生醤油(きじょうゆではなくなましょうゆ)をだーっとやる。
そいつを広げた海苔の上にオン。がさがさっと包んでかぶりつく。
当然ごはんはばんばん崩れるが、全型のでかい海苔に包まれているので問題ない。
このどこからどうみても自棄になったようなおむすびがうまい。
醤油の香り、炊きたての御飯、そこに香ばしい海苔。
あんまり頻繁にやると体を壊しそうでいけないが、疲れた日の心の潤い的には実によい。
良い海苔は良い。
また、2つ目などには細く刻んだたくあんを混ぜた味噌を焼いたやつなんかを入れるとまた海苔によく合う。
ソーセージとだし巻き卵を用意しておくのもまた手であるが、全型のりの恩恵を受けるためにはちょっと邪魔かもしれないので、そういう用意がある場合は半分とか三分の一に切った海苔で慎ましく包むのがいいと思う。
全形海苔のおむすびの醍醐味は崩れるぐらいのご飯と香ばしい海苔、こればかりは譲れないことである。
ごはん備忘録 渡来みずね @nezumi
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。ごはん備忘録の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます