第06話 MCK

MCK


【HIMAJINなんだけど、余白に惹かれて居るんだ】

【やることが無い ただ趣味が無いだけ】

【財布が薄い パチンコの金も無いだけ】

【これはJAPANのアーティスト】

【キヨシローバージョンだけど】

【本家本元のHIMAJINをよく踏襲していると思うよ】


【サヨナラ戦争についてだけど】

【人種差別を原色で表している箇所がある】

【黒も白も、黄も赤も】

【これに青と緑を加えたら、ボートレースの完成だね!】

【全く、メリークリスマス&ハッピーニューイヤーだよ】

六次審査用に、たくさん画用紙を用意して来ているMC‪☆KING.

オオノ・ヨーコも私見を述べ、六次審査は一旦、閉幕。

会場を去ろうとするMC‪☆KING.その後をヨーコが追い掛ける。


「ちょっと、お待ちになって!」

『どうしました、ミセスオオノ』

初めてMC☆KING.が肉声を発する。

「私は貴方の合格でいいと思ってる。

でも貴方は初めての審査で不合格だと言い切った。

どうしてなの?」

『覚えてて下さったのですね。僕はこの映画には参加出来ません』

「どうして? どうしてなの?」

『何故なら、僕の本名はMC、マーク・チョップマンだからです』

「嘘、嘘よ、そんなの!」

『サヨナラ、ヨーコ。サヨナラ、ジョン・レモン』

「やめてぇぇぇぇぇ!」


こめかみに銃口。ジョン・レモンを銃殺準備のMC。

撃鉄、……銃声


<了>

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

MC‪☆KING. 作家:岩永桂 @iek2145

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ