朗読をさせていただきました!自分が少年時代に見てきたワクワクするような怪談作品を彷彿とさせるようなお話…!あやかしを引き寄せてしまう状況と、それを明るく対処する少年少女…。まさに、理想的な怪談文学作品でした。タンちゃん、呆気なく消えてしまったけれど来年に再び復活する事を願うばかりです。
小さいことは気にしないサチは両親が子供を預かることをよしとした。しかし、蓋を開けてみれば、声は小さいし、部屋からは一人言が聞こえてくる。情緒不安定な子かなと思っていたら、妖怪と話していたようで――いろいろ待てとツッコミたい所がある(ほめてる)けれども、キャラの濃い妖怪は面白いし、なんだかかわいらしい。どんと構えたサチと、振り回され体質(ツッコミ要員)のタケルのコメディをお楽しみあれ。
新しくやってきた子には秘密があります。そのことは題名で明かされます。題名で明かされないのは、登場人物が子どもであるが故の前向きな姿勢です。大人だったらもっと騒いでいます。無垢な子どもだからこそ秘密を柔軟に受け止められます。童心はいつかは捨てなければならないものですが、良いものだよなと思い出させてもらえます。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(273文字)
難しいことは何も言わない。とにかくめちゃくちゃおもしろかったです!長編化してくださあああい!!
主人公サチの家が引き取った少年タケルには、不思議な能力があったようで……。明るい気持ちで読める、軽妙なオカルトコメディ。ボケてボケてボケ倒すサチに、タケルのツッコミが追い付かない。