二人には救われて欲しくもあり、しかし一緒にどこまでも堕ちていって欲しくもある。後ろ暗い相互依存が泥沼のように読者を引きずり込む、蠱惑的な百合小説でした。
葉月氷菓《ハーゲンダッツ》と読みます。 SFや百合、またはその両方を満たす文学を好みます。 「魔女の重力、第二感情速度」円城塔賞最終候補作に選んでいただきまし…
家庭内DVを受け、スクールカウンセリングへ通う少女と、彼女に寄り添う主人公の少女。可哀想な境遇の少女にも、主人公の言動、心情にもひどく共感出来ます。身近にありそうな話だからこそ、読むべき価値を大いに…続きを読む
僕は教室の黒板だ。下校時刻を過ぎてもここにいる彼女たちを、僕はよく知っている。その境遇も、その想いも。その上で思う。見せかけだけでもいいじゃないか。今そこに二人でいる事がほんの泡沫であっても、…続きを読む
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