コドモ時間

コドモ時間

なんのためにガッコウに行くのさ

いったい

勉強して

いい大学に入って

たくさん給料もらって

そんな単純な理由で生きるには

ボクらは少し賢すぎる

社会生活を学ぶため？

出過ぎるクイにならないために？

そんな大量生産品はごめんだね

将来オトナになったとき

つまらなかったことも

いい思い出になる

そんな思い出作りのために

あんなキュークツな場所に閉じこめておく気？

ひとりで遊んじゃいけないの？

ゲームしてたらダメな子で

野球して遊んでる子はイイ子なの？

ゲームで攻略本読みながら、一つ一つナゾをクリアしていくのだって

なかなかどうしてキビしいんだぞ

なにをそんなに焦ってるのさ

ボクらの時間はとても長くて

一分の間に

感動して怒って笑って泣いてケンカしてボンヤリして

正義のヒーローになって

魔法使いになって

冒険者になって

雨の冷たいことも太陽の熱いことも

風の気持ちいいことも星のきれいなことも

両手じゃとても足りないんだ

背伸びしても

走っても追いつかない

たくさんのことが僕の中に入ってくる

ダメなんて言葉でボクらを括（くく）らないで

知りたいこと

やりたいこと

見たいこと

自然の中で動物とふれあって、なんて

そんな用意された感動なんてなくても

ちゃんとボクらは笑えるんだ

気付いてさえくれれば

ボクらの方に向いておいてくれれば

まなざしがあるだけで

それだけでいいんだ