皇帝に誰よりも愛された女、その秘密。秘密は甘露で醜悪で。

ハレムで、あまたいる美女のなかから、皇帝の心を鷲掴みにし、寵愛を独り占めした女。

その女は、ある秘密を抱えていた。

その女は、死んだ。

そこから話は始まるのである。
なぜ死んだのか?
その秘密とは?
そして、その寵姫の葬列に、一人のボロキレのような人物が、よろよろと進み出る。

愛の狂気。謎。真実の愛。

そのようなものが巧みに織り交ぜられた、ホラーチックな秀作です。

いったん読み始めたら、先が気になって、気になって、最後まで一気読みですよ!

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