マーダーミステリー、初手大失敗。

棗御月

第1話



「……というわけで、マーダーミステリー『山荘の隻腕狩人』を始めていきたいと思います!」

「「「「イエー!!!」」」」


 世界はフルダイブVR全盛。そしてついでに配信業全盛。

 動画媒体でこれまでに流行したありとあらゆるコンテンツがフルダイブでもう一周行われており、雨後の筍のごとく溢れるエンタメに手を出す速度を競い合うようにして配信をしている。

 私、兎惑とまどい蒔宵まよいもそのうちの一人。VR配信者グループ「Re/Starryリ スターリー Aエース」、通称ReStAレスタの清楚担当だ。


 ……清楚担当って自称するの恥ずかしいな。清楚なつもりもあんまりないし、他の人に言われたからそう名乗ってるだけなんだけど。


 他のメンバーは、私と司会をしてくれている後輩の子を除いて4人。

 まずは簡単な自己紹介から。


「ReStAの一期生、芽栗めくり捲榴めくるですっ! マダミスもホラゲも得意なんでじゃんじゃん進めていきまーす! アタシにかき回されてうっかりポロリする人、待ってまーす!」


 ReStAの元気印ことめくる先輩。風邪を引いてようが通る声がウリで、VRが進歩していく中でもずっとTRPGやマーダーミステリーの配信を定期的にしていた人だ。困ったら場面を動かしてくれるだろう。

 今回のシナリオ『山荘の隻腕狩人』ではオートマタの将校役。黒マントがついている和風軍服姿が似合ってる。


「ReStA二期生、兎惑蒔宵です。マダミスは初心者なので、お手柔らかにお願いします」


 続けて私。基本的に特色採用をするReStAで恐れ多くも歌担当、そしてなぜか清楚担当をしている。

 今回のシナリオではエルフの精霊術師役。普段より少し衣装が派手になっていて、ついでに耳が伸びていた。ゲームワールドに行く前の待機部屋で見せた瞬間にリスナーさんたちのコメントが凄い勢いになったのを覚えている。


「同じくReStA二期生、白河クロウ。マダミスはしたことがないが、ゲームなら任せてくれ」


 ゲーム担当、通称クロちゃん。普段話す時は淡々としてるのにゲームのことになるとめちゃくちゃ饒舌になる。最近はやりたいゲームが多すぎて大変そう。

 今回は幽霊星からの侵略宇宙人μ、というよくわからない役をやるらしい。ぴっちりとしたボディスーツっぽい服装でこれまたリスナーさんたちが歓声を上げていた。同じ女性の私でも少しドキッとするくらいだし、リスナーの人たちの何割かは本当に狂喜乱舞しているかも。


「三期生のノースフレアです! すっごく緊張してます! がんばります!」


 なんだろう、強いて言うなら天使担当? 白を基調にした服装と炎を模した羽根が魅力的な幼なっぽい後輩。イエスノースフレア、汚すなノースフレア。

 今日は……まさかの老術師役……? 明らかにオモチャだと分かるキセル、煤こけた術師っぽい羽織。たぶん専用に調節されたエフェクトで寂れっぽさを出してるけど、どう見ても幼子がちぐはぐなコスプレをしているだけだ。かわいい。袖が余ってて手が出てない、というか出せないのも可愛らしい。


「零期生の花咲みどりだよ〜。今日は全力で楽しみま〜す」


 絵も歌も演出効果作りも上手いスーパーお姉さん。ほんわかしていて話し方が優しい。

 役は性別不詳のマッドサイエンティスト。なお、あくまで持ち込みのアバターにゲーム側で指定した衣装を被せるという設計になっている関係で、主に胸部の主張がすんごくすごい。手の先が見えないくらいダボダボの白衣の誤魔化しを貫いて見えるくらいだ。性別不詳とは、って感じ。


『みなさんありがとうございます。そして私が、フレアちゃんと同じく三期生の春鬼ノ桜です、本日はゲームマスターを勤めます。お願いします』

「「「「「お願いしまーす!」」」」」


 一通りの自己紹介が終わったところでようやくゲーム開始、そしてシナリオ進行だ。

 とは言っても、待機エリアから今居る山荘のリビングに遷移するまでの時間に春鬼ちゃんがマーダーミステリーについてとあらすじは説明してくれている。


 マーダーミステリーというのは、実際にロールプレイをしながらミステリーを複数人かつリアルタイムで解くゲームだ。

 登場人物の設定や物語の中身をフルに使う関係上、辿ったルートがどれだったとしても一度しかプレイできないというのがウリの遊び。


 そしてあらすじをざっくりまとめると、ミステリー系の作品でよくある閉じ込められる系のシナリオらしい。

 とある嵐の日、曰く付きの地元の人が寄りつかない山荘で、それぞれの理由で雨宿りをしにきた5人が出会う。だが翌朝目が覚めると、リビングには春鬼ちゃん演じる山荘の管理人さんが死体となって倒れていた。

 管理人さんが持っていた予言じみた手記を信じるのであれば、この殺人は隻腕の狩人と呼ばれる存在によるもので、殺人者を割り出せないと全員殺されてしまうらしい。


 ……ちなみに狩人役は司会進行の人が勝手に決めて任命したり、本配信の方でダイスを振って決めるようで、もしかしたら思いがけず自分が重要ポジションになるかもしれなかったりする。


『まずは個別部屋にそれぞれ飛んでいただいて、個別の配信で役割や条件の確認をお願いします。また、本配信には順番に一人ずつ呼んで、それぞれの役の裏ストーリーや目的の開示をしてもらいます。ネタバレをされたくない人は推しの配信を、神視点で見たい人は私の本配信を見てください』

「それとチャンネル登録! 高評価も!」

『めくる先輩、ありがとうございます。では部屋に飛ばしますね』


 一瞬で切り替わる部屋。いかにも山荘の自室っぽい感じで、大きいベッドと照明がある。

 さっきまでみんなと通話していたから賑やかだったところから急に切り替わって一人っきり。しかも窓の外からは激しい雨風の音が聞こえた。少し心細い。

 リスナーさんのコメントとやり取りをしつつ少し待つと、春鬼ちゃんから自分の設定や能力、そして目的の一覧が送られてきた。


 マダミスの難しいところは、演技や情報のやり取りをしつつ、各キャラに決められた目的を達成しなくてはいけないところ。ストーリーのクリアを目指すのはもちろんとして、最終的には達成した目的ごとにもらえるポイントで個人戦を競っていくことになる。

 つまり、振られる役であったり、達成しなくてはいけないミッションの内容が重要になってくるわけで。


 私が引き当てた役は……!


「うわぁ……引いちゃった……」


『祝 狩人役! がんばれ!』

『赤字で"左腕が使えなくなります"って書いてあんのやば VRで片腕喪失はキツそうだし、お嬢は特にヤバそう』

『蒔宵嬢、ポンだしなぁ』

『片手のない蒔宵嬢……? 興奮してきたな』

『やばい奴おるって』


 まさかの最重要ポジション、隻腕の狩人役。

 反映しますか? と書かれているタブのOKボタンを押した瞬間に左腕の肩から先の感覚が消えた。動かそうとすると、脳から命令は出てる感じがするのに全く反映されないから変な感じ。グルグルパンチをするような感じで動かしてみると、私自身の感覚では動いてる感じがするのに、感覚に反して右腕だけがブンブン回されている。


 そう、隻腕とは言っても視覚的には普通に腕が存在してる。ただただ動かなくてブラブラしてる感じ。使役している精霊に休むための依代として貸し出されて自由に動かせない、という設定が追加されるらしい。

 ゲームスタート以降ずっと私の周囲で飛んでいた精霊の燐光が左腕の中に入っていく。ほのかに光っているから、左腕だけは見るだけでワケありだとすぐにわかる。


 たぶんだけど、他のみんなもなにかしらの理由だったりミッションだったりで左腕を動かしにくい状況にはなっているんだろうなー。動かせはするけど使ってはいけない、的な。そうじゃないと全員の左腕を順番に確かめるだけでシナリオが終わっちゃうしね。

 配信の進行に戻る。


「えーっと、とりあえず役割の中身を読みますね」


 ものすごく簡単に纏めると、直前にエルフ関係の戦いがあって、そこで仲の良い精霊が呪われてしまったらしい。自分自身も怪我をしているから療養のためにこの山荘まで逃げてきた。

 しかし実は思ったより精霊にかかっている呪いが深刻で、左腕に入っている状態でどんどん蝕まれているらしい。その影響を受けて寝ている間に衝動的に殺害をしてしまう、という状態のようだ。


 つまり、殺害の自覚も意図もないということ。


「殺しましたか、って聞かれたら殺してないって答えていいってことだよね? 私自身の意識ではやってないわけだし……」


『いいと思う』

『こういうゲームって大抵それぞれ特殊能力があるんだよなー。その中で嘘判別があったらカウンターになるかも』

『俺も意識にも留められないまま殺されたい』


「大丈夫だよね、うん。でもロールプレイ難しそうだな……」


『蒔宵嬢、ウソつくの苦手だもんね』

『愛してるゲームの企画で本気の愛してるしか言えなくて27連敗した女は格が違う』

『いまだに伝説の公式配信』


「その話はやめてよ、恥ずかしいなぁ」


 ミッションはざっくり3つ。

 殺害をしていることがバレてはいけない、精霊を治す、そして散り散りになってしまったエルフの仲間と連絡を取ることだ。

 殺害をしていることがバレると山荘から追い出されるか、他のメンバーにやられてしまうだろう。精霊が治せなかったらバッドエンド一直線な気がする。エルフの仲間に拾ってもらう、あるいは呪いを解く手伝いをしてもらわないといけないらしい。


 そして特殊能力は。


「闇の精霊術……」


 呪いに蝕まれている自分が寝ている間に行動をするように、他の人のことも隙間時間に少しだけ操ることができるらしい。もちろんなんでも自由には出来なさそうだけど、たとえば気になることを1つ訊くくらいだったらできるみたいだ。

 でも、これって大丈夫なの? どう見ても闇落ちの後の能力っぽいんだけど……。


 マーダーミステリーは進行が決まっている。

 順番に行動して、順番に話して、順番に行動して……を繰り返しつつ、自分のしたい行動や欲しいアイテムを揃えていく必要がある。その合間ごとにこの能力を使って情報収集をしないといけないのだろう。

 狙い目は、通信に使えそうなものか精霊を治せそうなものかな。


『蒔宵先輩、蒔宵先輩〜』

「わひゃあっ」

『あ、すみません。本配信の方で役の紹介などをしていただければと思ってお呼びしました』


 春鬼ちゃんが呼びにきたらしい。突然他人の声が耳元で聞こえたからすごい驚いてしまった。

 本配信用の部屋に呼ばれて、さっきまで確認していたようなことを再度読み上げる。これを順番にプレイヤー5人でしてからゲームスタートだ。


『はい、読み上げありがとうございます! どうですか、今のお気持ちだったり目標としましては』

「バッドエンドは避けられたらいいなぁ……と思ってます。あとうっかりはしないようにしたいです」

『マダミス慣れしているめくる先輩、ゲームになると嗅覚がすごいクロ先輩、ただ超人の翠先輩がいますもんね。その中でもダイスの神が蒔宵先輩を選んだわけですし、ぜひ頑張ってもらえればと』


 そういえばそうだった。強敵だらけじゃん……。

 ここまで話したところで、ふと春鬼ちゃんが思い出したように。


『あ、そうだ。欲しいよってプレイヤーさんには、ゲームマスターとして簡単にアドバイスを皆さんにしているんですけど、要りますか?』

「お願い!」

『了解です!』


 渡されていた設定の文に赤マルが2つ追加される。


『最初に読んだストーリーにもありますが、先輩の役割以外のキャラもなにかしらの理由で左腕が使用しにくくなっています。ですが、唯一蒔宵先輩のキャラだけは本当に左腕が使えません。会話の最中やイベントの時に動かそうとしても使えませんし、本当は使えるのを隠している人たちだらけの中で1人だけ本当に使えないと浮いてしまうというか、一発バレをします』

「細かいところから動きに気をつけてくださいってことだね」

『そうですそうです。蒔宵先輩は本当にうっかり間違えそうですから、注意してくださいね』

「もう、春鬼ちゃんまでそういうこと言う」


 私はよく天然とかポンとか言われるけど、そんなことはないんだよね。ちょっと間違えちゃうことがあるだけ。

 苦笑いをしている春鬼ちゃんに次を促す。


『もう一つのアドバイスは、蒔宵先輩がマダミス慣れしてなさそうだなっていうことでするアドバイスなんですけど、マダミスって最後のリザルトで点数争いをしますよね』

「うんうん」

『その得点なんですけど、ゲットできるのは送ったリストにあるミッションんですよ』

「リストにあるミッションの達成だけじゃないの?」

『はい。リザルトの時に初めて開示される裏ミッションがあります。……ということだけお伝えしておきます!』


 イタズラっぽい笑顔。思わせぶりで、少しだけ楽しんでいるような気配が見え隠れしている。

 その様子に私は驚くことしかできない。


 急に締めに入っちゃった。なんで? もしかしてヒント出しすぎたとか?

 っていうか、初心者だから二つ目のアドバイスがどういう意図なのか全然わかんないんだけど⁉︎


 なんとか「ありがとうございました」とだけは本配信の視聴者の人たちに伝えて、その後すぐに最初に転送された部屋に戻されてしまった。

 ついでにこれ以降はリスナーのみんなのコメントもロックされるらしい。つまり、雨風にガタガタ揺れる窓とゆらゆらしているランタン、使えない左腕と共に、ゲームスタートまで完全にひとりぼっち。


「……なんだよぉ、もう」


 右手をぎゅっと握り込む。

 ホラーは苦手。雰囲気ホラーも徘徊エネミー系もゾンビもビックリ系も無理。

 何度か勝負企画に負けてホラーゲームをプレイしたことはあるけど、そのたびにもう二度とやらないと誓ってる。

 それだけに、このひとりだけという状況はすごく苦手だった。


 今は他の人が本配信で自分の役を紹介しているところだろう。

 早く終わって、早く終わって、と内心で念じつつキャラシートを読み込んでいく。ロックされているから私には見えないだけで私のチャンネルの視聴者にはこっちの動きや声が聞こえているはずだから、今の時点でシナリオや設定の中から気になることは抜き出しておきたい。


「めくる先輩はオートマタの将校だったよね。……オートマタの将校ってなに? なんで指揮官級の人がひとりでこんな山荘にいるの? っていうか、数え方は人で合ってるのかな……」


 キャラ設定とあらすじを読み込んでおくことがマーダーミステリーでは重要になる。

 なにから考えたらいいのか分からなすぎて唸っていると、目の前にウインドウが現れてカウントダウンが始まった。


 ついにゲームが始まる。



◇ ◇ ◇



『はい、みなさん再びお集まり頂きありがとうございます。只今よりゲームが始まるので、無理ない範囲でロールプレイをお願いしますね』


 将校役のめくる先輩はキリッとしようとしているけどしきれていない。クロちゃんと翠先輩は気持ちシュッとした顔をしている以外はいつも通りだ。フレアちゃんは頑張ってどっしり座ってる感を出そうとしてる。かわいい。


『さて、まずは探索パートです。探索できる場所は限られていて、ストーリーの進行に合わせて探索範囲が広がっていきます。最初はこのリビングだけですね。……部屋の中をご覧ください』

「わぁお」


 白い線で引かれている、春鬼ちゃんが演じていた山荘の管理人さんの死体跡。

 その周囲を中心に、いかにも探索ポイントです、という感じで部屋の中の色々な場所が15個くらい光り始めた。この探索エリアの中から気になる場所を調べることでアイテムや情報をできるという流れだったはず。


『光っている探索ポイントを順番に1つ選んでタッチすると、場所ごとに設定されているアイテムや情報をゲットすることができます。ゲットしたアイテムや情報は、開示しても秘匿しても構いません。アイテムの場合だけは受け渡しができるタイミングが限られているのでご注意ください』

「本格的に謎解きが始まるというわけだな」

『そうですね! 会話できる時間や個別の会話時間も限られているので、もし困ったら画面端のスケジュールを見てください』


 視界の端に、時計や配信の管理画面と共にスケジュールを置いている。困ったらこれを見たらいいわけね。

 始まる空気感が高まっていくのを感じる。否応なく自分の中の緊張感も高まるのが分かった。


『では、最初の探索パートです。探索ポイントを選ぶ順番を決めましょう。決め方は色々ありますけど、簡単にじゃんけんでいきましょうか。勝った人から順番に選んでいきましょう』

「オッケー! ……した!」


 めくる先輩がいつものように元気に返事をして、その後に思い出したように堅苦しい言葉を低い声で付け足している。すごいわざとらしい。


「最初はグー! じゃんけん……っ」


 一瞬のための後に、


「ぽんっ!」


 腕を突き出して、


「……おやおや〜?」

「ふむ」

「あれ……?」

「あらあら〜」

『……………………あー』


 時が止まる。


 視界に映るのは4の手。

 足りないのは私の手。


「そういえば蒔宵ちゃんってさぁ、だったよねぇ?」

「2期生コラボでも確か左手でじゃんけんしていたな」

「えっと、どういうことでしょう……?」

「緊張していたのねぇ〜」


 めくる先輩、クロちゃんに言われてなにが起きているのかという部分にようやく思考が追いついた。

 慣れないホラー調とロールプレイ。絡んだことがある人ばかりとはいえ、そこそこの人数の大型コラボ。間違いなく緊張していた私は、あんなにリスナーのみんなや春鬼ちゃんに注意されていたのに"うっかり"をしてしまった。

 左腕を使ってじゃんけんをしようとしてしまったのだ。


 自分の感覚としては動かしている感じがするだけに気がつくのが遅れた。

 もしかしたら誤魔化せたかもしれないタイミングはとうに過ぎ、ついでに発展した技術のせいで耳まで真っ赤になっている様子が生配信のカメラでばっちり捉えられてしまっている。


 リビングに浮かんでいる司会者用の画面の奥で、春鬼ちゃんが憂鬱そうに額に手を当てるのが見えた。



「ご、ごめんなさい〜! そういうつもりじゃなくて、えっと、その、あ〜〜〜〜!」



 思わず謝罪の言葉を叫ぶ。


 マーダーミステリーの初手も初手。

 一番最初に大失敗をした私は、気を回してくれた春鬼ちゃんの計らいで見えるようになったリスナーさんたちのコメントに慰められながらも頭を下げるのだった。


 ……なお、その後。

 5分の休憩を挟み、配役をランダム再設定した上で配信は再開され、その後は何事もなく企画を終えられはした。

 だけど、流石にしばらくの間はイジられたし、春鬼ちゃんの顔は真っ直ぐ見ることができなかった。



 ──マーダーミステリー『山荘の隻腕狩人』、まさかの第2回戦。

 大はしゃぎのめくる先輩と、その超人性を遺憾なく発揮した翠先輩の一騎打ちがものすごく面白かったことだけは記しておこうと思う。


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