彼岸よりきたる蓮の精霊は、此岸の大地にその高貴さと美しさを刻んで散る

美しくも根を下ろした筆致が描く架空の国土。
幻想的でありながら、血と土のかよった確固たる舞台。
血と土のもつ残酷さに、彼岸よりきたる蓮の精霊の末裔は、うつくしいその姿と、清廉な薫りとを刻んで散った。

この美しさは、じっくりと文字を追わねば味わえないものでしょう。
あなたもまた、タティン・グ・ワッの土にその足をおろして、蓮の薫りを嗅いでください。

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