人は生きていると、何かしらの悲しみに直面しなければなりません。ときたまだけかもしれませんし、長く続いてしまうこともあります。大きな悲しみに出会って挫け、その場から動けなくなってしまうこともあるでしょう。でも、いつかは立ち上がって、また歩き出すこともできるはず。大きな悲しみを背負う語り手が、また進めるようになるまでの姿、その思いには多くの示唆があります。誰にでも起こりうる話だからこそ、読んでおきたい珠玉の短編でした。
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