第4話 bomb
霧が深く飛行機が発着できず、船も出向できなくなり鎖国のような状態になった。作物は海外に頼っていて時刻では力を入れておらず、食糧不足になり、食品の物価も10倍にも膨れ上がり苦しくなっていた。
日に日に増える未確認飛行物体や海賊船が跡を絶たず銃を持った警備隊が街を歩くにも関わらず毎日死者のニュースはあり最近では自身や活火山の噴火等の災害も起きるようになった。
「おい、そこの者たちその格好この世者ではないな」
警備隊が三人で二人の者に銃口を向ける。一人は黒いフルプレートアーマーで背中に身長より大きな剣を腰に下げもう一人は体をマントで覆っており良くわからない者。
二人は手のひらを肩まで上げるがクスクスと笑ってマントで覆われた男が先の尖った物をヘルメットを目掛けて投げ込み、それを見た背後についていた警備隊が発泡したがフルプレートアーマーの男が射線に入り防いだ。
「この世に政治家はいらない強いものが正義だ」
フルプレートアーマーの男が背中の剣をかかげて警備隊達に振りかざした。
振りかざした剣は重さもあり警備隊のヘルメットを貫き、胸まで切り裂き、血が吹き出して倒れた。
この二人が投稿したのかSNSでは騒ぎになった。強きものが正義平等などない。彼らは爆弾でこの武装を手に入れたことを報告して政府は外出禁止等の警告を出したが耳を傾ける者はおらず各店舗には強盗をするものが横行し、警察官が手に追えるものではなかった。
爆弾を使い銃や剣等の武装を手に入れた者は次々政府に攻撃を開始警備隊が持つ中では国民の持つ武装には歯が立たず安易に滅んだ。
政府に使えていたものは各地にある刑務所に放り込まれ国のお金はただの紙きれになり、領地や食料は武力で取り合った。
領地の取り合いや食料確保で各地は戦場となり人々は疲弊した。
「いつも当社の商品をご利用いただき誠にありがとうございます。我が社の商品爆弾はご満足いただけたでしょうか。皆様のご利用のお陰で我が社の待望の夢の世界征服の一歩が間もなく遂行されます。」
上空から一人の男の声が響き人々はそらを見上げるが霧で良く見えない。
霧の隙間から黒い玉が降ってくる一つではなく数え切れないものの数降って地上に近づくと大きくなり大気圏突入カプセルなのか黒い玉の上にパラシュートがついている。
数多くの物が着弾しあちこちに爆発音が鳴り響きその後悲鳴が聞こえた。
着弾した黒い塊から二足歩行の物体が人を補足すると襲いかかる。
爆弾で出た武装では歯が立たず返り討ちに合い疲弊した人々には勝ち目がなく数日も持たなかった。
「この度は、ご利用ありがとうございました。次はあなたの国へ伺います。」
爆弾 碧山 @AOIKAKu
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