女が無口になったとき
青切
女が無口になったとき
2024年はじめてのエッセイを書く。
「始」という漢字の解字を読んでいくと、なかなか趣深い。
「始」はおんなへんに台だが、この台は、『農具のすきの象形で、大地を掘りおこして柔らかにするの意味』(新漢語林)とあり、『物に人工を加えることから「はじめる」「はじめて」の意味をもつ語が造語される』(漢字源)とある。
人が自然物に何らかの手を加えたとき、「はじまる」のである。田畑もそうだし、時間だってそうだ。
英語のstartの原義は『活発に動く』(ジーニアス英和辞典)で、「始」の解字のように深みはないが、代わりに、『つなぎ合わせる』を原義にもつartは、「始」にかかわりのある語と言ってよいだろう。
自然物と自然物をつなぎ合わせることで、新しいことが「はじまる」(新しいものができる)という意味合いを、artという言葉は内包しているように思う。
もともとカクヨムでは、言葉についてあれこれ考えたことを書き残してきた。
前から書きたかった長編小説も書き終えたし、今年は、そちら方面で、みなさまのお目汚しをしたいと考えている。
そのためには、たくさん本を読まねばね。
女が無口になったとき 青切 @aogiri
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