美人は国を傾けると言うけれど、傾けた張本人は幸せだったのか?

中華要素満載の短編です。
『傾国の美人』という言葉がありますが、本作の主人公もまさに、そんな国を傾けるほどの美人。
彼女のまわりの人々は、彼女の美しさに翻弄されていくのですが……

主人公がどんな気持ちでまわりの人たちと接しているかを考えながら読むと、よりラストを面白く読めるかも!

中国のお話らしいマニアックな用語もいっぱいで、中華ファンタジーがお好きな方に特におススメです♪

そんなわけで、日本人には馴染みがない言葉をひとつだけご紹介して、レビューを終えます。
作中の【中原】という言葉ですが、黄河中流域の平原地帯あたりをさす言葉らしいです。中華文化の中心地くらいの意味で読むのでOKだと思います☆