とりあえず小説を書きたい人のための創作論

💡キャラ名が決まらないときの対処法

　今回は、小説のキャラ名が決まらないときの対処法です。結論から言います。キャラに名前はつけなくて大丈夫です！！

　こいつ、また投げやりな回答しやがってとか思うかもしれません。でも、別にキャラに名前がなくたって、小説は書けます。キャラ名が決まらなくて小説が書けないくらいなら、いっそのことつけないのも手の一つです。

　日本語は主語を省略できます。だって、考えてみてください。誰かと会話をするとき、わざわざ相手の名前を毎回呼びますか？別に呼ばなくても会話は出来ます。小説もそれと同じです。

　どうしても、名前を呼ぶようなシーンがないと物語が進行しないなら、「×××」とか、「═══」とか、伏せ字にするのもありだと思います。この手だと、人間には聞き取れない音っぽい雰囲気とか、なぜかノイズが入っているとか、そんな不気味な感じを演出できます。意味深な感じにできちゃうんですよね。

　それか、イニシャルを使うとか。例えば、「A氏」とか「B先生」など。有名な小説でも、キャラ名がイニシャルとかよくありますし。

　さて、ここでキャラに名前をつけないことに関する最大？のメリットを紹介します。このメリットは、普通の小説よりネット小説、つまりカクヨムのような場で特に恩恵があります。

　それは、固有名詞を減らせるということです。基本的に、ネット小説はアップされているものを全て読むと、更新されるまでにタイムラグがあります。また、ネット小説はその手軽さから、通勤時といった隙間時間に読まれることも多く、だいぶ細切れに読まれていることも。

　つまり、最新話を読むとき、以前までの内容をあんまり覚えてないなんてこともザラにあります。そんなとき、その小説特有の造語だったりキャラの名前だったりがたくさんあると、どう感じると思いますか？「誰だよこのキャラ」なんて思われて、ストーリーの理解がしにくくなります。

　あと、ネット小説は気軽に読みたい人が多いので、あまりにも固有名詞が多いと途中でリタイアされちゃう可能性も。

　以上のことを踏まえて、キャラに名前をつけないという選択肢も頭の片隅に置いて頂けると幸いです。

　勿論、小説のキャラなんて我が子みたいなものですから、考え抜いた名前をつけるのも良いと思います。キャラに名前をつけるかどうかは結局作者しだいですし。