〜すとろべりーのような、甘い恋〜

ほおきぼし

第1話 すとろべりーのような、甘い息。

「いちごちゃん......!!」




「な、何......かすみちゃん...」





「私、あなたのことが好きなの! つ、付き合ってくださいッ! ずっと一緒にいたいの! いちごちゃんと!!」




「えっ、べ、別にいいけど......」





(よ、よっしゃアアアア!!)




私のなまえは、息甘(いきあま)かすみ、小学5年生。




私は今、おなじクラスメイトの中野(なかの)

いちごちゃんに告白をしているところーー。




「私ね! いちごちゃんのことが、大大大大大大大大すきなの!! 私、付き合ってくれて、とっても嬉しい!!」




「か、かすみ......ちゃん...でも、私以外にかわいい子はクラスの中にいっぱいいる......」




「で、でもね! 私はいちごちゃんが好きなの! だからさ、付きあってくれるならさ、いまから......」





「いまから?」






「"キス"、しよ...いちごちゃん......!!」






「き、キス......?」





「ほら、こっちおいで......!」





私は、いちごちゃんの方へ、手を思いっきり広げた。




「......かすみちゃん...」





「ほら、かわいい、いちごちゃん......」





「......かすみ...ちゃん!!」




私は、向こうからきた、いちごちゃんを軽く、優しくだきしめた。



今の時間帯は、だいたい午後7:00くらい、周りにはだれもいない。




「いちごちゃん...香水のにおい、いい香りね......」






「......ありがとう、かすみちゃん...」




「私、いちごちゃんのこと、ずっと愛してるから......ッ!!」



私の胸元に、いちごちゃんの頭が軽くあたった。





「......ッ!!」



「うん、ありがとうね、かすみちゃん......、かすみちゃんの胸元が、あたたかい...」





「わ、私も、あたたかいよ...いちごちゃん......!!」





「ね、ねえ、かすみちゃん......」





「な、なに...?いちご...ちゃん......」




「頭に息、ふっーってして......かすみちゃん...」





「う、うん.....も、もちろんしてあげる..."ふぅー......」




「かすみちゃんの息、いいにおいね...私、もっとかすみちゃんのこと、好きになっちゃいそう......」




「い、いちごちゃん...!」




「私たち...さ、その...ずっとさ、付きあっていこうね...こうやって......」






「う、うん! も、もちろんだよ! いちごちゃん!!」




「だきあってくれて、ありがとう...かすみちゃん」



「ど、どういたしまして......いちご...ちゃん......!!」


第二話へ続く! PS"息甘かすみ"

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