世界で最後に残った研究者によって作られた『ムツキ』は感情のないロボット。主人公のアカツキに従順として接していると、『ムツキ』はアカツキが病に冒されていることを知る。ただの風邪だからと、心配をかけないようにと、長い時間をかけて、それはアカツキの身体を蝕んでいた伏せられた事実だった。そこから次第に『ムツキ』に変化が起きる。感情はロボットには要らない。そんな思いから心の成長を果たした眼差しから、星空へ願いをかけるシーンは感動的。アカツキを思う心はいつまでも満天の星のように、どこまでも美しく輝くように心を打つ物語。