キサナドゥ　～どこに行っても通用しないと言われた社畜、異世界で竜王に挑む～

末出　竜摩（すえいで　たつま）は意地の悪い上司から連日パワハラを受けていた。
「お前みたいなヤツはどこに行っても通用しない！」と言われ、疲弊した竜摩は、疲れからか帰り道に黒塗りのセダンにひかれて死んでしまう。

死んだ竜摩が目を覚ました地は、爽快な青空の中にそびえる白亜の城の前だった。
奴隷とされて城に連れてこられた竜摩は、門衛に促されて王に謁見させられ、王よりこの地がキングドラゴンを名乗る巨竜に脅かされているという話を聞かされる。

それ以上ろくな説明も受けないまま、支度金350GPと粗悪な装備品を持たされた竜摩は、無理やり城の訓練施設に放り込まれてしまうのだった。