乾燥パスタは美味しいか否か

大崎 灯

乾燥パスタは美味しいか否か

 銀杏の葉が散り敷いた舗道。この黄色に秋の終わりではなくて冬を感じるようになったのはいつころからだろうか。

 去年の今頃は、この季節感に恋人とのクリスマスを連想していた。が、今の俺の頭の中は取引先のおっさんたちとのスケジュールで一杯だ。社会人になって二年足らずで、もう、自分もあちら側の人間になりつつある。

 外回りから職場に帰ってくると、課長が係長に指示をしているのが聞こえる。

「鈴木君、二十三日、課の忘年会の店の手配をしておいてくれ。ああ、それから、新入社員たちにも声をかけておいてくれ。」

「分かりました、課長。任せておいて下さい。」

 やれやれ、そんなのもあったか。

 年を忘れる会と書いて忘年会。元々は一年を忘れるための会だったのだろうか。実際には、酒を飲みながらひたすら先輩方の氷河期世代大変だったエピソードを拝聴するイベントだ。何年前の話だ?早く忘れろ。

 そんな忘年会について、今年は、人事総務部から全社員宛にコンプライアンス精神と示唆に富んだ有り難いお達しがあった。

 本当はここで全文を紹介したいところだが、他のお達しで、社内文書を公開するな、だの、著作権に気をつけよう、だのと言われている社畜の身分なので、要点だけ挙げる。子曰く、

・忘年会は会社の業務ではない。したがって、参加を命令してはならない。

・命令する意図がなくとも、部下において命令だと感じる可能性がある。

・このため、部下を誘う場合には参加しなくてもよく、かつ、人事考課上不利益に扱われることがない旨を明確に説明すること。

 手遅れだよ、人事総務部。去年、その説明があったなら、俺は参加しなかっただろう。そして、今年のクリスマスについても恋人と過ごすことを連想できていたかもしれない。

 覆水盆に返らず。無駄な想像をしている俺の横を、俺の三倍強の社畜歴を誇る鈴木係長が真っ直ぐ一年目社員吉田くんの席に向かう。

「吉田くん、二十三日の金曜日、課の忘年会だから、予定空けといてね。」

 去年と変わらない台詞。課長に対する忠誠心なのか社畜精神による思考停止なのか。人事総務部すら彼を止めることはできないのか。

「あ、鈴木さん、こないだの人事総務部のメールで書いてありましたけど、忘年会って自由参加なんですよね。」

 まさか面と向かって上司にそれを言うとは。課長と鈴木係長のやり取りも聞こえていたろうに。

 新人類、ゆとり、Z世代………。呼び方は時代によって異なるが、人は、自分の理解できない他者に遭遇するたび、精神の平衡を保つためか、自らが間違っているのではなく、彼らが特殊なのだとして、当該他者に対して無意味なカテゴライズをしてきた。愚かな行為だが、自分もそっち側になりつつあることを実感させられる。

「ん、ああ、そうだったかな、でも、参加するよね、吉田くん。」

 大学時代にアメフト部のラインマンとして鍛えられた鈴木係長は不撓不屈が座右の銘だ。一緒に営業に行くときは実に頼もしいのだが。

「正直なところ、どうしようかと思ってて。大学のときの仲間に聞くと、職場の飲み会が楽しいってやつと、楽しくないってやつと、どっちもいるんですよね。楽しいなら行こうかな、って思うんですけど、楽しくないなら行きたくないし。」

 意訳すると、『お前らと飲んで楽しいの?楽しくないんじゃないの?どうしようかなあ』ってことになるが。一年目でそれを言っちゃうか。

 大学では合唱サークル、ポジションはテナーの吉田くんよ、どうして君はそんなにストロングスタイルなのか。

「うちの忘年会は楽しいぞ。吉田くんは参加で決まりだな。」

 不撓不屈ってこういう意味だっけか?鈴木さん、あんた、本当は昭和生まれなんじゃないの?

「いやあ、鈴木さんはあっち側だもんなあ。そうだ、大崎さんはどうするんです?」

 あっち側ってどっち側なんだ?それ面と向かって言って大丈夫なの?って、

「は?俺か?」

 突然、話を振ってこられて声が裏返る。

 なるほど、日頃から会社への不満を口にし、しょっちゅう上司に逆らってる俺は丁度いい試金石か。コイツ、いい性格をしてやがる。

 去年の顛末を知っている鈴木係長が気まずそうに俺の方を見る。

 そうだな、どうしたもんかな。

 人は過去の経験に基づいて判断をする。日常のちょっとした判断でもそうだ。だから、こんな、ふとしたはずみで昔のことを思い出す。

 このとき思い出したのは、去年のことではなく、高校二年生の頃のことだった。



 とある地方にある私立の進学校。遠方からの生徒が多く、彼らは寮で生活する。俺もそのうちの一人だった。

 学生寮というところは特殊な生活施設だ。食事は食堂。風呂は大浴場。洗濯物は洗濯室に出しておくと、乾燥されて畳まれた状態で返却される。学生は日常の家事から解放されており、個室は生活感と切り離された居心地の良い空間である。

 ただし、最後に残された家事である掃除が難物である。高校生男子であるのに、キレイ好きで定期的に自室の清掃を行う者などは奇特だ。俺の部屋も埃が溜まり、倉庫のような有様だった。

 そんなわけで、奇特なヤツの部屋は学生諸君の溜り場となるのであり、それはやむを得ない宿命のようなものであり、部屋の主がいかに不満を述べようとどうしようもないことなのである。


 俺は、その日も、同級生の東山の部屋へ行った。

 東山は、奇特な連中の中でも、更に特殊な人間だった。先祖からの家訓とやらで、客が来たら必ずもてなさなければならないのだ、という。先祖も親も見ていない学生寮でも、彼は律儀に家訓を守る。俺らが行くと、嫌な顔をして、ぶつくさと文句を言いながらもコーヒーをれてくれる。砂糖もミルクも絶対に置かない、ブラックしか出さない、というのが彼のせめてもの抵抗であった。それは、俺らのコーヒーの好みに影響を与えたが、それだけだった。


 その日、俺が東山の部屋に入るといつも通り先客がいた。鯉川こいかわだ。彼はコーヒーを飲みながら、岩波の唐詩選を読んでいた。東山は机に向かって数学の問題集に取り組んでいた。

 なるほど、東山がいつも俺らに「お前ら、何しに来てるんだよ、帰れよ。」というのも納得だ。

「よお、東山、元気か?」

「大崎か、何しに来たんだよ、帰れよ。」

「またまたあ、俺が来て嬉しいくせに。」

「ったく、面倒くせえなあ。」

 ぶつくさと言いながらも、いつものようにコーヒーを淹れてくれる。湯気とともに香りが広がる。慎ましやかな音量でツェッペリンが流れている。

 俺は、鯉川に「よ」とだけ声を掛け、あちらも同じように返す。部屋の隅に腰掛け、モーパッサンを、いや、嘘はよくないな、漫画雑誌を開く。ちなみに母校の寮では今もスマホは禁止なのだそうな。

 何の会話もない。ただ同じ場所でコーヒーを飲んでいる。それだけで居心地がいい。男同士の友人関係というのはそういうところがある。たまに、漫画を読んでいる俺だけが笑ってしまうのだが、咎めるでもなく、恥ずかしいでもなく、そんな時間が過ぎていく。


 カリカリ。

 ふと目線をあげると、鯉川が何かをかじっている。

 細く、長く、黄色い。

 よく見ると、どこから出したのか、鯉川の傍らには、赤と緑が印象的なよく見かけるあのパッケージがある。

「スパゲティ?」

「ああ。」

 鯉川はいつも通り言葉少なに応えた。そして、さっきのを食べ終わると、次の一本を取り出して、また齧り始めた。

 カリカリ。

 俺の記憶が正しいとしたら、パスタというものはでて食べるものだったはずである。音を立てて齧るようなものではない。パッケージにも大きく「ゆで時間7分」と書いてある。あれはパスタではなく、その材料の乾燥パスタなのである。

 カリカリ。

 鯉川は無表情に乾燥パスタを齧る。視線は唐詩選へ向いている。ページを繰る。

 カリカリ。


 乾燥パスタは美味しいか否か。

 美味しいとは思えない。だが、眼の前の男は齧り続けている。二本目を食べ終えて、さらに次の一本を取り出して齧り始めた。

「鯉川、それ、美味しいの?」

「食べてみれば分かるさ。」


 男子高校生、特に進学校で良い成績を挙げている者などは世界の全てを知っているかのような不遜な自信を持っている。本当は範囲の限られた受験ゲームの中でだけの能力なのだが、安全な井戸の中にいる間、蛙は万能感に浸っていても許される。そんなわけで、彼らは、不必要に大きな自尊心を有している。当時の俺もそうだった。

 乾燥パスタは美味しいか否か。

 鯉川は答えを知っている。だから、繰り返し尋ねれば分かるかもしれない。

 しかし、同じことを繰り返し聞くことは何となく彼に屈するようではばかられるのである。

 本場イタリアではスナック代わりに齧るのかもしれない。本格的なイタリア料理店では、ちょっとしたおつまみのように出てくるのかもしれない。そして、鯉川はそれを知っていて、俺がそんなことも知らないだけなのかもしれない。


 鯉川は、こちらに一瞥いちべつもくれることなく、唐詩選のページを繰る。

 乾燥パスタは美味しいか否か。

 鯉川は答えを知っている。が、尋ねたところで本当のことを答えるとは限らない。

 カリカリ。

 鯉川は三本目を平らげて、さらに次の一本を取り出した。

「鯉川、俺も一本もらっていいか?」

「ああ」

 鯉川は、袋をこちらに差し出す。俺は、そこから何の変哲もない一本を取り出す。麦の香りがする。

 カリカリ。

 真実というものは人間が思うほど複雑ではなく、人間をたばかろうとするほど意地の悪いものでもない。ありのままの姿で横たわっているのである。

「な?」

 鯉川がこちらも見ずに言う。

「なるほど。」

 と、とりあえず返す。

 ヤツは一言も乾燥パスタが美味しいとは言っていない。「食べてみれば分かるさ。」か。

 その通りだ。一口で分かった。

 乾燥パスタは美味しくない。

 硬過ぎる歯応えと舌触り、物足りない味わい、噛み締めると奥歯の隙間を埋めるようにまとわりつく感触。歯にも良くないだろう。何もおかしなところはない。当然だ。乾燥パスタは料理ではなく食材であり、メーカーさんの言う通り7分間茹でて食べるべきものなのだから。

 

 さて、どうしたものか。

 乾燥パスタが美味しくないことについて、鯉川に文句を言うのは何か違う。当たり前だろうと馬鹿にされるか、君の舌には合わなかったかと開き直られるか。いずれにしても俺の負けという感じだ。齧るのを止めるのも同じことだ。

 鯉川は、こちらをからかう様子もなく、乾燥パスタを齧りながら唐詩選を読んでいる。

 もしや、コイツにとっては美味しいのか?いや、それはありえない。そう、食べてみればはっきりと分かる。コーヒーとの相性も最悪だ。そして、美味しくはないが、ギリギリ食べ物として飲み込めるというところがますますもって腹立たしい。

 しかし、だ。そうだとすると、どうして、コイツは乾燥パスタを齧っているのか?


 トントン。

 ドアを丁寧にノックする音。数学の学習に忙しい部屋の主に代わって俺がドアを開ける。入ってきたのは古内ふるうち

「やあ、東山君、一ノ瀬君の世界史のノート、コピーさせてもらってきたよ。」

「助かる。コーヒーしかないけど、飲んでくか?」

「ありがとう。忙しいところなのに悪いね。」

 古内は俺と鯉川の前を通り、持ってきたクリアフォルダを机の上に置く。同じ授業を受けているというのに、一ノ瀬の世界史のノートは良く出来ているともっぱらの評判である。

「東山君の淹れるコーヒーって美味しいよね。淹れ方ってどっかで習ったの?」

「いや、完全に我流。っていうか、誰が淹れてもこんなもんだと思うけど。」

「そんなことないよ。本当に美味しいもん。」

 古内は誰に対してもこんな感じだ。親のしつけが良かったのだろう。善良で、かつ、そのことを恥ずかしがったりしない素直さがある。いや、前言撤回。俺の両親も良い躾をしてくれていたような気がする。単に本人の問題だろうな。

 東山のコーヒーの淹れ方は丁寧で、少し時間がかかる。その間、彼らは、コーヒードリッパーから立ち上る湯気を囲んで豆の産地がどうの、湯の注ぎ方がどうの、と話している。

 その間、俺と鯉川は、それぞれ本を読んでいる。乾燥パスタを齧りながら。ふと何気なく顔を上げると、鯉川が唐詩選から視線を外し、こちらを見た。今日、俺がこの部屋に入ってから初めてのことだ。そして、鯉川は、古内の背中を見た。

 なるほど。俺はごく小さく頷いた。鯉川も、意識せねばそれと分からないほど軽く頷いた。

 

 古内がコーヒーカップを持って振り返る。

「大崎君、期末考査の準備はどう?」

「まあ、ぼちぼち?」

「化学のノート、コピーさせてくれない?」

「一ノ瀬の世界史と交換でどうよ?」

「ありがとう。商談成立だね。」

 東山がコーヒードリッパーを片付けながら言う。

「大崎、俺にもコピーさせてくれよ。」

「いいぜ。いつも世話になってるし。」

「じゃあ、僕が東山君の分もコピーしておくね。」

 古内は、両手でコーヒーカップを抱えて、俺と鯉川の間に座った。

「鯉川くんは何を読んでるの?」

「唐詩選。」

「え、渋過ぎじゃない?面白いの?」

「面白いさ。人の心の有り様や自然の姿は今も昔も変わらない。簡潔な漢詩の形式はそれを端的に表現するのに適している。李白やら孟浩然やらが我が国で長く読みつがれてきたのも道理だ。」

 ほう、「読めば分かるさ」とは返さないのだな。左手に唐詩選、右手に乾燥パスタという奇妙な状態でそんな話をされてもなあ、という気もするが。

「そうかあ。僕もそのうち読んでみようかな。」

 

 カリカリ。

 俺は、漫画を読みながら乾燥パスタを齧る。一本目をどうにか食べ終えて、鯉川に尋ねる。

「鯉川、もう一本いいか?」

「ん」

 鯉川は、手を伸ばして乾燥パスタの袋をこちらに向ける。俺は、手を伸ばして、そこから一本をつまみ出し、元の位置に戻る。

 カリカリ。

 再び乾燥パスタを齧りながら漫画を読む。やはり美味しくない。古内の目の前で乾燥パスタの受渡しを行ったわけだが、それに対する反応を見ることは差し控えることにした。

 カリカリ。

 都合、俺は、漫画に没頭しているかのように、視線を上げることなく、読む、齧る、の二つの行動のみを繰り返す。鯉川も同様だろう。

 カリカリ。


「ねえ、鯉川君、二人が食べてるのってスパゲティだよね?」

「ああ。」

「調理してないよね?」

「ああ。」

「それって、美味しいの?」

「食べてみれば分かるさ。」

 カリカリ。

 俺は、彼らのやり取りが聞こえていないかのように、漫画を読み、乾燥パスタを齧る。


「鯉川君、僕も一本もらっていい?」

「ああ」

 引き続き、俺は、読み、齧る。視線を上げたりはしない。鯉川は、古内に乾燥パスタを差し出していることだろう。そして、古内はそこから一本を取り出して齧っていることだろう。

「な?」

 鯉川が言う。

「ふふふふふ、あはははは、食べてみれば分かる、確かにそうだね。すっかり引っかかったよ。これ、プラスチックを齧ってるみたいだね。なんで二人ともこんなの食べてるの?あははは。」

 古内は、大笑いしている。

 さすがに鯉川も乾燥パスタを齧るのを止めた。唐詩選から目を離して言う。

「今朝、思い立って、乾燥パスタとはそのまま食べたらどんな味だろうかと齧ってみたんだ。そうしたら、非常に不味かった。そこで、この味を皆にも味わってもらおうと考えたんだ。」

 天才と何とかは紙一重という。期末考査が近づく時期でもノートのコピーに興味を示す必要のない鯉川は俺たちの中で最も何とかに近い男だ。

「だが、仮に『乾燥パスタは不味いから食べてみてくれ』と言っても誰も食べはしないだろう。」

 それはそうだ。紙一枚の距離を越えて鯉川は何とかになったのだと確信するだけのことである。

「さりとて、『乾燥パスタは美味しいから食べてみてくれ』というのでは完全に嘘だ。友人を騙すことになってしまう。そこで、実際に食べてみせたというわけだ。」

「鯉川君はやっぱりすごいや。何を言っているんだかさっぱり分からないよ。」

 さすがに古内にもフォローの仕方が思いつかないようだ。

「分からないことはないさ。現に、大崎は俺につられて乾燥パスタを口にした後、美味いとも不味いとも言わず、乾燥パスタを齧り続けた。次に来るヤツにも乾燥パスタを食わせるために。」

「ええっ、大崎君は最初からグルだったわけじゃないの?」

「そうだな。古内と同じで、鯉川が食べ続けているから、美味しいか否か確かめたくなって、食べてみた、という流れだ。」

 騙されました、と素直に言うのはなんだか悔しいが、こういう言い方もどこか言い訳がましくみっともない感じがする。

「だから古内、お前も大崎のように黙って乾燥パスタを齧り、次のヤツを待つということもできたはずだと思うわけだ。」

「うう、なんだか、ごめんよ。」

 いや、乾燥パスタを食わせておいてその言い草はないだろう。古内、お前は何も悪くないぞ。

「うむ、実に惜しいことをした。次は東山にも乾燥パスタを食わせることができたかもしれなかったのにな。」

「いや、お前ら何しに来てるんだよ、帰れよ。」



「大崎さん、なんでニヤニヤしてるんですか?」

「いや、ちょっと色々思い出してな。」

 記憶というものは不思議だ。小一時間ほどのことでも思い出すのは一瞬だ。

「それで、結局のところ、大崎さんは忘年会に参加するんですか?」

 あくまで俺を試金石にしようとする一年目社員吉田くん。コイツは本当にいい性格をしてやがる。

「鈴木さん、俺は参加で。」

「おう、分かった。」

 営業戦士鈴木係長は、自分に都合の良い結果が出たとき、そこに疑問を差し挟んだりはしない。さっきまでの気まずそうな表情はどこへやら。内心、怪訝に思っているかもしれないが、そんなことに捉われたりはしない。ただ前へ。

「ってことは、吉田くんも参加だな。」

 吉田くんには、俺が思い出していたことが何だったのかわかるはずもない。参考にならない俺の表情を材料に考えたのだろうか、俺に尋ねた。

「うちの課の忘年会って、楽しいですか?」

「来てみれば分かるさ。」

 

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