原田宗典さんの『スメル男』を思い出しました

「なんとも形容し難い、今まで嗅いだ全ての悪臭を煮詰めて、さらに未知の暗黒物質を加えたような、とにかく不快なニオイだった。」

という表現が、最高に臭かったです。
面白い。

宇宙を航行中の宇宙船という閉ざされたシチュエーションが、効いています。
相手を傷つけないように気を遣いながらも「ウッ」となってしまうところが良いですね。本音と建前が見え隠れしています。

ハッピーエンドなところも好きです。
すぐ読めて、すぐ面白い。
ぜひ指で鼻をつまみながら読んでください。

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