クッサ星人というキャラクターが目を引きます。ギャグかと思いきや、しっかりサイエンスフィクションになっている異色の名作です。
これこそ短編のあるべき姿かも?最初から最後までくだらなくて、ほっこりハッピーエンド。少しだけ口角の上がる幸せ。
文章の中に何度も出てくる「クッサ星人」に「何回言うねんっ」って、思わずツッコミたくなるし、笑いました。読みやすい文章で、映像が頭に浮かび、とても楽しめました。ありがとうございます😊
「なんとも形容し難い、今まで嗅いだ全ての悪臭を煮詰めて、さらに未知の暗黒物質を加えたような、とにかく不快なニオイだった。」という表現が、最高に臭かったです。面白い。宇宙を航行中の宇宙船という閉ざされたシチュエーションが、効いています。相手を傷つけないように気を遣いながらも「ウッ」となってしまうところが良いですね。本音と建前が見え隠れしています。ハッピーエンドなところも好きです。すぐ読めて、すぐ面白い。ぜひ指で鼻をつまみながら読んでください。