第2話 いい男の話はつきない

夫にイケメンの話をさせるとすごく、凄く熱が入る。美しいものやカッコいいものが大好きな人なのだ。いや…それは正確に言い得てないな。そう、一家言あるというか、こだわりがあるというのが正しいかも。


娘には


「美しいものが好きなら、なんでDADはMOMと結婚したのぉ?」


とかひどいことを言われるわけだが、

「え?ママ美しいじゃん」と自分でいうことによって納得させゴリ押しることにしている。


さて話の発端は和山やま先生の「女の園の星」という女子高の漫画。女生徒はいろいろなタイプの美人ぞろいだが、男は2種類くらいの男しかいないな、ということからだった。


「和山やま先生の描くキャラは昭和の美形俳優みたいだよね。まつげ長くて目元キラキラしくて」


と、夫。


「女子は高校の時の先輩たちを思い出すわ。確かに男性キャラは、面長で今の俳優にはいない、大人っぽいタイプよねえ。白人顔じゃなくちゃんとアジア人の顔してるのがいいと思う」 


と、私。

 

「美輪明宏系のゴージャスな美形」


「そうそう!ちゃんと大人顔で。今そういうタイプの俳優って誰がいるかしら? うーん。みんな大好き北村一樹、要潤とか?あと鈴木亮平」


「男は顔単体じゃなくてバランス重要だからね!」


夫が力説している。たしかに鈴木亮平はスタイルがいい。変態仮面だけど。

この人コメディ俳優扱いなの不思議。


さてバケーションでハワイにいると、色々な人種を観察することができる。夫は常に「それぞれの人種にそれぞれの美しさがある」という。


職業的観点を除いてもそれがこの人の原点なんだな、と思う。

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