rpgの謎を一蹴した名作

第1章まで読ませていただきました。
本作はRPGをベースにされており、その上で欠かせないダンジョン。そのダンジョンのなぜ?に、正面から回答を叩きつけており素晴らしいと思いました。
何より、ダンジョンが世界中に、ではなく、アシハラ王国にのみダンジョンが、となっている点が、作品の世界を限定しており矛盾が生まれにくくしています。
また、主人公の動機が明確でキャラクターがはっきりしている点は、読者に感情移入をさせており、作者の技術力の高さが伺えます。
また、次につながる謎が多くあるのに、世界観をしっかり伝えられており、読ませる小説だと感じました。
この作品の設定も複雑で奥行きがありますが、決して障害にはならず読者の想像力を掻き立てる良いスパイスとなっています。
地の文が口語調であるのは、本作を読みやすくしており、ネット小説の特徴をうまく捉えられております。

全体的に完成度が高く良い作品だと思いました。

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