考えさせられる話

物語途中で出てくる、現実の社会問題や環境問題についての作者の捉え方が興味深かった。
未来の子供たちを様々な形で犠牲にすることで私たちは現代を生きているという現実。

物語で世界を変えることはできるのか。
もし、世界が変わらなくても、誰かの行動に影響があれば良くも悪くもその物語には意味があることになる。

ただ、物語を選択する自由も読者に委ねられる。
物語に支配されるのではなく、物語を選択してより良い世界に向かうような人が多くなってくれることを願ってやまない。

レビュワー

このレビューの作品

亡霊の注文