異世界の魔女裁判と、主人公の強い思い

宗教への信仰心が篤い世界で開かれる魔女裁判。疑いをかけられるだけでも周囲の悪意が向く中で、
前世で宗教が元となり、救われぬ最期を迎えた主人公は、『誰かを助けたい』という強い思いで、弁護人の助手として被告人への疑いを晴らすべく行動してゆきます。

ファンタジー要素もある異世界で、事件の真相へと向かってゆくミステリーの面と、異世界の常識に戸惑い、時に反発しながらも進んでゆく主人公が、どちらも心に強く残る作品です。

重い雰囲気が漂うことも多いですが、時に挿し込まれる軽妙なやり取りには、くすりとさせられてしまいます。

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