二人の破壊者

エカラ「ふふ 二人ともよく寝ているね」 ナエコ「ふふ そうだね 旅の合間に帰って来てくれたと思ったらすやすや寝ちゃうんだから」 エカラ「ナエコさん 男性同士で一緒に寝る事ってあった?」 ナエコ「うーん 今まではなかったと思う」 エカラ「ちょっと不安だね」 ナエコ「なのかなぁ?」 


二人の精神世界の中間


破壊者「弱い! 弱いぞ抹消者!」 抹消者「っく」 破壊者「貴様を破壊者にするために鍛えているのになぜ貴様は破壊者になれないのだ? 所詮ナエコにこだわってるだけの雑魚か? 俺は違う全てを破壊する破壊者!」 抹消者「確かに俺はナエコやジョージ ジャックにこだわっている・・・それが弱さか・・・」 破壊者「いずれこいつらの体を奪うために準備をしなくてはならないはずだ!」 ジャック「てめぇらに奪わせるわけぇねぇだろ俺は全てを奪う存在だ! 俺は全てを奪うもの慈悲も逃がしも撤退も降伏も全て許しはしない! 俺は俺自身の良心も奪った 逃げてもいい決して逃がさないからだ逃げても逃げてもどこまでも追ってやる!」 破壊者「やはりかジャックお前も俺と変わらない! 貴様こそが破壊者にふさわしい 残念なのは貴様が俺と同じ破壊者になろうとしないことだ」 ジャック「ハハハ 破壊してきたからな! もういいんだ! だがこの精神世界なら俺の蛮行も狂気も全てさらけ出せる フハハハ!」 ジョン「・・・」 ジャック「ジョン お前もさらけ出せ お前も破壊してきただろ? 全てを!」 ジョン「それがお前の正体だと言うのかジャック!?」 ジャック「ああそうさ! 今の俺は全てが偽り エカラも偽ってるんだ 本当の俺達はこう エカラは全てを燃やす! 俺は全てを奪う!」 ジョン「違う! お前もエカラももう違うんだ! 捨てろよそんなもの・・・」 ジャック「捨てないさ・・・十字架は何のためにある? それは背負うためにあるんだ」 破壊者「いいねぇ その考え なら俺にも背負わせろよ! ジャック!」 ジャック「楽しい饗宴だ!」 ジョン「頼むこの世界だけでそれを済ませてくれ!」 ジャック「ああもちろん! 破壊者よお前の存在を全て奪ってやる!」 破壊者「なら俺は貴様の全てを破壊してやる!」 抹消者「なら俺は全てを抹消してやる!」 ジョン「クソ! なんなんだ・・・」 破壊者「貴様は俺の理解者だ!」 ジャック「かも知れん! だがその理解を奪ってやる! そしてお前も俺の一部に吸収してやる!」 破壊者「どこまでも傲慢な男だ! 気にいった!」 ジョン「俺に挑むな! 抹消者! 破壊者にも勝てないお前が俺に勝てるわけがない!」 抹消者「っぐ 俺が・・・」 破壊者「っは! 所詮毒に頼ってたちんけな男だ! そんな雑魚では俺を破壊は出来ないのだ!」 ジャック「そうだな! やはり男は肉体で殴り合うのが一番!」 破壊者「っが いいパンチじゃねぇか!」 ジャック「んぐ! ハハハ それだ! 魂を削る暴力素晴らしいではないか!」 破壊者「なぜ我々は今まで武器に頼っていたんだ? 全てを奪う者よ?」 ジャック「元から俺は武器なんて使わねぇよ! てめぇと一緒にするなクズが!」 破壊者「ハハハ そうだなやはり破壊は肉体で行うべきだな 嬉しいよお前は俺を理解している」 ジャック「だって俺だからな!」 破壊者「ちげぇねぇ!」 ジョン「エカラ! ナエコ! 起こしてくれ!」 抹消者「ふん! 声など届くまい!」 ジョン「いや ミコさん あんたには届くはずだ!」 ジャック「っぐ 時間切れか!」 破壊者「またな! また会おう! 次こそは破壊してやる!」 ジャック「ハハハ その前にお前を飲み込んでやる!」


ジャックの世界


ミコ「ジョン! 起きてください!」 ジョン「ミコさん! やはり俺達を救ってくれるのはあんただ!」 ミコ「痛いですよそんな強く抱きしめたら ふふ」 ジャック「ふわぁぁぁ よく寝た なんか変な夢見てたような気がするな」 ジョン「夢ではないが思い出す必要もない・・・」 ジャック「お前は覚えてるのか?」 ジョン「さあな」 エカラ「うーん やっぱり日に日にβジャックの力が増してるなぁ そろそろ出てきそうだ」 ナエコ「うーん ジャックもジョンも乗っ取られたら絶対に勝てない・・・」 ミコ「任せてください 私なら魂を引き離す事だってできます!」 ジャック「それって俺の魂が引きはがされない?」 ミコ「大丈夫です・・・多分」 エカラ「うーん 私も考えとこ」 ジョン「やつらは抹消者と破壊者と名乗ってたこいつは・・・いややめておこう」 ジャック「ハハハ 俺は思い出せないけど派手にやらかしてたんだな」 エカラ「だって笑い声が物凄く邪悪だよお兄ちゃん」 ジャック「っふ まぁそれが俺って事で」 ナエコ「やだ! やだよ! 今のままでいて」 ジョン「そうだ変わる必要性はないそのままでいろ」 エカラ「お兄ちゃんは変わったから今のお兄ちゃんがあるんだよぉー」 ナエコ「なら元に戻らないで!」 エカラ「邪悪なお兄ちゃんに変わっちゃうかも知れないねぇー」 ジャック「そりゃ君が俺を女性にして変えたし 邪悪に変えたければ変えれるだろうね」 ミコ「絶対止めます!」 ナエコ「止める! たとえエカラちゃんと刺し違えても!」 ジョン「そうだ! 俺も全身全霊で迎え撃つ!」 エカラ「私は全てを燃やす!」 ジャック「俺は全てを奪う! ジョンお前も俺の物だそしてミコさんあんたも俺の物にしてやる アッハッハッハ」 ミコ「悪乗りがすぎる!」 ジョン「この二人が世界の脅威になったら最悪だ! 絶対に止められない!」 エカラ「そんな世界もきっとあるだろうねぇー」 ジャック「ハハハ 見たくないな!」 ナエコ「むぅ この二人だけの旅って大丈夫なの?」 ジョン「俺が監視してやる」 ジャック「アハハ それがいい!」 エカラ「監視してもいいけど そのぉ空気読んでよぉ朴念仁さん」 ジョン「っち!」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

二人の勇者~Multiverse of the =Another time @ocelot12

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

参加中のコンテスト・自主企画