恩寵《ギフト》コインランドリーを授かって追放されましたが、救世主と呼ばれて、わたくし幸せですわ。

この世界【グレヴィリウス】では十六歳を迎えると、教会に喜捨する事で神々から恩寵《ギフト》を授かることができる。

この国【ジャフラーデ王国】では、恩寵《ギフト》を成長させ大人になるまでに、自分の将来をしっかりと見定めれるよう、十八歳を成人年齢と定められている。

その為、恩寵《ギフト》の成長が芳しくない者は、努力不足、怠け者、愚か者なとと揶揄され、人々に敬遠される傾向にある。

それが王侯貴族ともなれば、貴族の矜持に反し忌避される行為と見做され、追放される事も多々ある。